Songs to save your life -part3 | いつも木端微塵

いつも木端微塵

ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

night

 


さて、避けて通れないであろう
キングクリムゾンである。

 

キングクリムゾンが好きだという話はまず人とはしない。

 
触れてはいけないことのような気がする。

 
会社で女の子からどんな音楽聞くんですか?

ときかれたとしても絶対キングクリムゾンとは答えないだろう。

 
実は好きなことは内緒かもしれない(笑)

 

クリムゾンはすさまじいと思う。

 

今も好きか?好きだが、
今のクリムゾンは解散してもらいたい。
メンバー再編成しろって感じだ。
買う気も起きない。

 

クリムゾンは偉大だとも思うが、弊害もあるような気がする。

 

クリムゾンの生んだ弊害は、難解な深読みオタク軍団。
あと、やたら値段の高い海賊版。今はどうか知らないが
僕はお金がないので買えなかった。欲しかったけど。

 

クリムゾンを聞いて、いろいろ変わった。
まず、ベース、ドラム、ギター、歌、歌詞と
それぞれをちゃんと聞くようになった。

みんなめちゃくちゃ上手かった。

ビルブラッフォードのドラムはちゃんと間を取って叩いているし

ジョンウエットンは、すばらしいベースプレイをしつつ

ヴォーカルも担当している。

 

音楽に対して要求する技術レベルが1時的にものすごく
上がってしまい、世の中にある多くのロックバンドがどうして
こんなにへたくそで何もできないんだろうとがっかりしてしまった。

 
これが実は一番の弊害?

 

今はへたでも良いものは良いと思う。パンクなんかでも好きなものある。


でもクリムゾンはやはりすばらしい。

演奏が卓越していた。

 
リハーサルでは怒鳴りあいになってたらしい。
ロバートフリップがビルブラッフォードに対して
「叩くな!」と怒鳴ってたらしい。つまり叩きすぎだということ。

 

しかし、ドラマーに叩くなと言うところがすごい。

 
お前はさんざん弾きまくってるのに。

 

ちなみに僕はロバートフリップにあったことがある。
印象としては、音楽のまんまの人だと思う。

 

クリムゾンのアルバムで1番はやはりREDだと思う。
タコメーターが振り切れてレッドゾーンに行ってしまったという
アルバムだ。

 

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1779684

 

この時期のいわゆる第2期と呼ばれる
70年代のクリムゾンが僕にとっては最も大きい存在だ。

 

その中から一曲

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スターレス

まばゆいばかりの日没の日
黄金のきらめきが私の目を射抜く
しかし、瞳を閉じて心の内側をのぞけば、
そこは
星ひとつなく 神聖な闇が広がっている

凍てついたブルーがちりばめられたしろがねの空は
灰色に翳っていく
希望も灰色に色あせ
激しく焦がれるのは
星ひとつなく 敬虔な闇が広がる世界

親友の慈愛
冷酷でねじくれた微笑
私にはその微笑が空虚の証だと読み取れる
星ひとつなく 聖なる暗黒

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目に映るものは、見せかけのもの
裏切り、絶望、たわごと、
そしてそういうものが、自分を追い詰めて苦しめる。

 

もしかしたら、
自分を失いそうになるかもしれない。

 

でも、目をつぶれば、そこは星ひとつない闇の世界

つまり「目をつぶれ!」以上終わりという歌である。

 

しかし、人なので目をつぶれない。つぶっても解決しない。

 
よって何気ない、バラード調の歌が終わると
卓越した技術と徹底した冷徹さで狂気という感情が
冷静に表現される。徐々にぶち切れていくのだ。

 

13分ぐらいの歌だが、とにかく最後まで聞いて欲しい。

そして最後の最後にメロディを弾き
やはり目をつぶるしかないと結論付ける。

 

僕にとってはクリムゾンは、狂気という名の幸福だった。

 
The GreatDeceiver (偉大なる詐欺師)という
楽曲もあるが、同名の4枚組みのライブボックスが発売されたとき
僕は発売日に買った。

 
買った瞬間、すごい満足感だった。

とても良いものを買ったと思った。

うれしかった。ものすごい値段の高い、クリムゾンのライブアルバムが
ようやく正規品で買えるからだ。それも1万円しないぐらいで4枚もCDが
入っている。

 

それまでスタジオアルバム以外は、
この時期の演奏は海賊版しかなかった。

 

今は、ずいぶんとリリースされていて
ジャケットを載せるが、「NIGHT WATCH」というライブアルバムで
この時期の演奏を聞くことができる。


はっきり言ってすごすぎる。

 

クリムゾンは、徹底していることの強さというのがあり
妥協が許されない。
最強という言葉が合うと思う。

 

僕にとって最も大きな存在として、ザスミスというバンドがあるが、
なんというのだろう、スミスが好きだというような人は
通常クリムゾンは、聞かないのではないだろうか?


もしかしたら間違っているかもしれないが、率直に感じるところだ。

 

でも僕はクリムゾンを聞く。

 

クリムゾンにしてみれば、スミスファンなど瞬殺だろう。
絶望と狂気、自己憐憫に満ちているとしてもその裏側には徹底的な
冷徹さがあり、残酷なまでの冷静さがある。

 

口先だけのもの、くだらない嘘

「虚しい」以上終わりである。

 

「虚しい」という単純な感じ方で多くのものを否定してしまう。