アイルランド激凍編(6) | いつも木端微塵

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ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

2004年旅行記12月20日まだまだ 続き、、、

この日はいろいろあったんだよね。。。。

さて例によって最前列真ん中に陣取る。
マリがトイレから戻ってくると外人に通せんぼされる。
実はこれは、何というか洗礼みたいなものである。
もちろん彼らにしてみればお前など通さないということなのだが
特に外国人なわけだから僕だって経験している。

僕が場所とっている最中に隣アイルランド人に
彼女のために場所キープするから協力してよというと
OKって答えてくれる。いい奴だ。

話すとそのアイルランド人は今日生まれて初めてモリッシーを
見るという。生まれて初めてが最前列の真ん中か
なんてラッキーな奴だ。

僕なんか初めて見たときは新宿リキッドでかなりうしろのほうで
コンサート始まってから前から3列目まで行くのが精一杯だったよ。

マリを元の位置に戻す。
ホッ、、、これで僕の今日しなくてはならないことの約80%は
終わった。

前座のラマは普通に楽しみ、
JAMES MAKERは、もうどうでもいい。

モリッシーが出てくるまでの間、また例によってモリッシーズセレクションで
曲がいろいろかかる。pony clubのsingleこれはやっぱり名曲だ。
job riath。

マリは、job riathのmorning starshipが好きだという。
僕は実は、heartbeatだ。これは95年、モリッシーをはじめてみたときから
かかっていたと思う。いつもかかっているわけではないが。。。

僕がjob riathを知ったのも
heartbeatだった。そしてそれはモリッシーのおかげ。

こんな風に並んで最前列を目指す理由みたいなことについて
彼女と話した。
好きだっていうのがその理由というようなことを
言っていたので僕はちょっと否定してしまった。

彼女が気を悪くしてなければいいけど。
でもだって好きって何だろう?

皆いろいろなものが好きなんじゃないのか?
僕は好きなものはたくさんあるよって言ってしまった。

名古屋の友人が僕に言った言葉で、好きとか嫌いとかっていうなら
やめちまえ!どうしても必要なら上手くやれ!と教えてくれたがそれに近い。

好きだったらじゃあ、きっと皆朝から並ぶんだろうなというと
そうではない。なんというか好きとか嫌いとか超越してしまっていると思う。
好きなのは好きだよって感じである。

僕は彼女に「たぶんジュリアなんてもうわけわからなくなってると思う。」
と言った。

今彼女にもう一度答えるチャンスがあるなら
僕はこう言うだろう。「これしかないから。」

次に確かこんなことするのは辛いって言ってて、
実は、ピキン!!!と来てしまった。でも彼女が悪いわけじゃない。
彼女に対して怒ったわけではなくて。
だから、感情を精一杯抑えてこう言った。
「辛いよ。特にドアが開く30分前なんか」

僕は彼女に問いかけたかった。ドアが開く30分前どう感じた?
10分前どう感じた?って
きっとわかってくれると思うと信じた。

つまりあまりに辛いのでそんな当たり前のこと言わないでくれと
思っちゃったのである。だって本当につらいんだもん。
自分ここで何やってるんだろうの世界である。

最後に彼女が、でも楽しいと言った。
その言葉を聞いた時、やばい!!この人センスあるけどやばいと思った。
だから答えなかった。
だって、仮にである。
僕が、、、
「でしょ!!楽しいでしょう!!じゃあ、また一緒に並んで前で見ようね!」
とか言ったら何のギャグだ??
そういう問題じゃない。

冷静に考えるとやっぱりおかしいと思う。
だいたい人生にはもっと別の側面がある。まるでそれを否定するように
僕らはこんなことしている。
彼女が楽しいといってたのは心の奥ではうれしかったものの
同時に何というかいたたまれない気持ちになってしまった。

もし次イギリスに行って僕が朝会場に行って、彼女が並んでいたら
僕は同じようにやばいと思ってしまう。
自分が普通にしていることを他の人がやるとびっくりするのである。
なんて僕は、わがままな生き物なんだ。

変な嫉妬ではない、なんというか上手く説明できないけど
心配になっちゃうのである。だから答えられなかったし。
どこかでこれは一瞬だけの出来事でもうこんなことしないほうがいいよ
と言いたかったのかも。

でも僕ら、僕が古くから知っている友人たち、彼らはもう人生終わっていて
もう止められない。

まあ、考えても仕方ない。

彼女からステージに上がっていきます?
ってきかれてどうかなと答えた。

それはケースバイケースという感じだった。

僕はもう3回も上がっている。
モリッシーに会ったことはないけど、3回上がっている人間は
世界にそうはいないと思う。
3回あがるとわかることもある。
チャレンジだけなら7回ぐらいやってる。

めちゃくちゃなこをやったことがある。
最前列真ん中で、その日のライブを
録音しつつ、最後ジャンプしてモリッシーのところまで行った。
後からMD聞くと、その一部始終後わかるという。
でもこれはほとんど奇跡で、まず通常は何かしら失敗するのである。

それに彼女が行くんだろうなという気がした。
だったら彼女に行かせたかった。上手くいえないけど
僕はある境地に達しているので自分自分という必要もないのである。
彼女が感動する姿が見たかった。そっちのほうをむしろ望んだ。

さてモリッシー登場!
この日はリラックスした雰囲気で歌っていたと思う。
特徴としては、there is a light that never goes outを2回も歌ってくれた。

個人的には、last night i dreamt that somebody loved meがすごい
印象に残っている。僕には思い出の曲だ。
キーボードの伴奏が入るわけだが、僕は99年、2000年のギターのみが
一番好きかな。

lostやalma mattersもやってほしいが、
それはまた次のツアーに期待しよう。

コンサート中
モリッシーが歌っている途中でシャツを脱いで
観客に投げたそれが比較的僕らのいる場所の近くに
降って来てマリがとりにいったが失敗してた。
並んでいたときにも言ったのだが、
あれは取りにいってはいけないのである。
だいたい、あのハイエナ状態では原型とどめてないし。

彼女に、「だから言ったでしょう。あれはとりにいっちゃいけないんだよ。」
とか余計なお世話だが言ってた(笑)

アンコールで彼女がフェンスを越えてモリッシーのところに行こうとした。
よし助けようと思った。彼女を支えた。
しかし、この日彼女には何かが足りなかった。それが何なのか僕はわからない。
その何かを理解するために僕はここに来ているのかも。
だから、上手く行かなかった。
だが、僕はあきらめなかった。彼女に今行くなといいたかった。
チャンスを待て!!と。
モリッシーがこっちに来るタイミングをあきらめるなと。

セキュリティがそこにいろ!と怒鳴っていたと思う。
それに対して確か彼女は日本語で、愛してるの!って言い返していたような
。。。
とんでもない人である(笑)

でも優しい人だなと思った。というか本音を言うと優しすぎると思った。
そんなだと傷つくばかりって感じである。まあ、僕もだけどね。

でもやはり何かが足りなかった。モリッシーはこちらにはこなかった。
結局フェンスを越えたもののセキュリティに連れて行かれた。

がっかりするな!またチャンスがあるならいくらでも僕は助けるよと
思った。

こんな風に2004年最後のショウが終わった。

続く。。。。