エンジニアなりたての頃 | いつも木端微塵

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ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

僕が初めてお客様のもとに行って
ネットワーク構築をやるようになったのは前の会社からである。
それまではエンドユーザーで自分の会社内部のネットワークしか
考えなかった。

僕の職業は、当時ネットワーク系のSEという呼ばれ方をしていた。
だから、SEだった。
あるいは、別の人から言わせるとフィールドエンジニアという
言い方もあった。フィールドSEとか呼ぶ人もいた。
ネットワークエンジニアという言葉は今でこそ通じるが
5年前は厳しかったのではないだろうか?
7年ぐらい前はまず聞かない言葉だった。

僕はいろいろなお客様の案件をやりはじめた。
しかし、この仕事そのものが未経験で本当に大変だった。
慣れていなかったのが大きい。
見知らぬ、行ったことのない場所、見知らぬお客様に会って
そこに機器を導入するのである。

現場に入るとき僕はすごく緊張した。
今日の作業失敗したらどうしようって。。。。
お金もらってやっている仕事なので精神的にも追い詰められた。

仕事柄、日本全国いろいろなところに行く。
でも目的は仕事である。はるばるとおくまで来て失敗したら
どうしようとか、そんなことばかり考えているのだ(笑)

京都に行っても、京都駅ではなくて聞いたこともないJRの駅でおりて
そこには何もない。時間が無いから、
ローソンでおにぎりを買って急いで食べて、
そのままタクシーで現場へ
作業が無事終わって急いで新幹線に乗って東京にもどる。
これで京都に行ったというだろうか?

僕らの仕事はそんなに華やかではないと思う。

もちろん時間に余裕があればどこか仕事の帰り
寄り道したりもするけれど。。。。。

こんなことを来る日も来る日もやっていると人は慣れてしまう。
僕は技術力もついて、認められるようにもなり。
お客様がトラブルになっていると
そのトラブルシュートにはいるようになった。

お客様は問題があるとすぐ電話してくる。電話で言うことは
あまりに直接的で不明確なことがある。

「つながらないんです!!」

「何だかおかしいんです!!」

何が???
ケーブルが抜けててつながらないこともあれば
機器が壊れてつながらないこともある。
あるいはそれ以外が原因であることも。

大事なお客様だと上司から
「行ってくれないかな、どうも様子がわからないんだ。
怒っているしさ。悪いけど行ってくれ。」

それで現場に行く。トラブルの渦中に。
そこに問題があるということだけがわかっている。
詳細は不明。怒っているのかなとか考える。
怒られるのかな、解決できなかったらどうしようとか。

でもこれも場数を踏むと慣れてくる。
まるで今からトラブルシュートに行く自分を他人のように
客観的に見ているのである。
本当に自分がそれに直面して苦しむかもしれないのに
どこかそういう自分を客観視している。
よって動じない。

ある種精神修行みたいなものだ。
だから鍛えられた。
僕は性格的にあっちでパニック。こっちでパニック
というところが元来あった。
しかし、いろいろな意味で精神修行を積んできたかもしれないと
最近は思っている。

もちろん万能ではないけれど。

トラブルには必ず理由がある。
その原因を追究して解決するしかない。
それがうちの会社とは全く関係ないことだったりする
ケースもあるが、どんなことが原因であれ
トラブルシュートはお金にはならない。
お金をとっても基本的にこの作業は赤字である。

それでもお客様との関係があるから、たとえうちの会社と
なんら関係ないことが理由でも解決してよかったですね
と言って帰ってくるのだ。

終わった後の感想?
ああ、何とかくぐりぬけた。

以上終わりである。