『鎌倉殿の十三人』〜後追いコラム その119 | nettyzeroのブログ

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『鎌倉殿の13人』~後追いコラム その119

第33回 修善寺 雑感

 

 いやーー、このコラムの115で書きましたが、善児(梶原善)が死んじゃいましたねぇ。私の予想を超えて、愛弟子トウ(山本千尋)に討たれるとは。確かに、トウの両親は、善児に殺されてましたが・・・。意識が、頼家(金子大地)を暗殺するのは誰かに行き過ぎてました(妄想を反省)。さすが三谷幸喜です。きちんと過去の出来事を回収しました。これから、トウはどうなるのでしょうか。また新たな楽しみが増えました。

 

三谷幸喜、『鎌倉殿の13人』暗殺者・善児の予想外の反響に驚き「梶原善さんと演出の力だと」(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース

 

鎌倉殿」善児が「二代目」孤児トウと義時館に 正体は 蒲殿暗殺時の娘か 男子で義経息子なら劇的/芸能/デイリースポーツ online

 

 ちなみに、今回の題名『修善寺』は、いただけませんねぇ。頼家の死んだ寺の名ではありません。頼家は、『修禅寺』に幽閉され、そこで刺客に襲われ、討たれました。チョット、今回の『修善寺』という題名は、歴史マニアの端くれとしては抵抗がありました。音は同じでも、全く別物なので・・・。いずれにしても、慈円(山寺宏一)の『愚管抄』に記されたように、頼家は流石に武家の棟梁、あの善児をしても瞬殺できませんでいしたね。でも、前にも書いたように、トウが頼家のとどめを差しましたね。NHK的には、お風呂で「ふぐり」をニギニギは無理だったようですが 笑。

 

独鈷の湯 (修善寺)---伊豆市観光ガイド『駿河湾☆百景』

(修善寺独鈷の湯)

 

 頼家が暗殺される場に、泰時(坂口健太郎)が???。これは、当時の史料には書かれていないこと。しかし、泰時は、義時(小栗旬)亡き後、鎌倉時代の安定期を現出する人物。それまでの色々な経験が、そうした太平の世を生み出す原動力になったとも言えるので、その前振りとも言えます。

 

鎌倉殿の13人:坂口健太郎“北条泰時”ビジュアル解禁! 「俺たちの泰時」と期待の声も - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 

 源仲章(生田斗真)が、三代将軍実朝(峰岸煌桜)に、「和歌に長ずる者が、国を動かします」と言った場面は、後々、実朝が『金槐和歌集(きんかいわかしゅう)』を創ることにつながっていく前振り。そして、仲章自身が、今後、後鳥羽上皇(尾上松也)の朝廷と幕府の間で微妙な立ち回りをすることになる。まさに今回はそんな今後への種を蒔いた回と言える。

 

鎌倉殿の13人:“源仲章”生田斗真がいよいよ! 北条義時と後鳥羽上皇の間で暗躍 野心の行方は? - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 

 また、時政(坂東彌十郎)が、比企能員(佐藤二朗)亡き後の武蔵国を手に入れるという場面は、最終的にその武蔵に勢力を持つ畠山重忠(中川大志)を族滅するストーリーへと続いていく。ネットではすでに重忠の助命嘆願が始まっているやに聞いているが・・・。娘婿である重忠を討つという背後には、りく(牧の方:宮沢りえ)の存在が大きく影響している。それは次回以降のお楽しみ。

 

 そして、次回から成人した実朝(柿澤勇人)が登場する。そして、比奈(堀田真由)と離縁した義時に、三番目の妻伊賀局(菊地凛子)が登場する。前回の題名「災いの種」は、これからも蒔き続けられる。