『鎌倉殿の十三人』~後追いコラム その67 | nettyzeroのブログ

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『鎌倉殿の13人』~後追いコラム その67

第15回 足固めの儀式

今回は、「全部大泉のせい」について。

 

 いやぁ~神回でしたね。

 善児(梶原善)の名がオープニングクレジットにあったので、「またか?」と思ったが上総介広常(佐藤浩市)の腰刀を抜くという、チョイ役でなぜかホッとした笑。ただ、以前、伊東祐親(浅野和之)・祐清(竹財輝之助)を善児が殺した時、梶原景時(中村獅童)が自分の下で働かないかと善児を誘った場面が回収されましたね。

 

鎌倉殿の13人」アサシン善児 4話ぶり登場 ネット再び震撼!ためらう梶原景時と2人がかり(2022年4月17日)|BIGLOBEニュース

(すれ違い様に広常の腰刀を盗む善児)

 

 今話では、頼朝(大泉洋)に逆らったものはこうなるとの見せしめのため、広常は頼朝の御所に居並ぶ御家人の前で殺された。『鏡』1184(寿永三)年一月一日条に「鶴岡八幡宮御神楽有り。前の武衛御参宮無し。去る冬の廣常の事に依って、営中(頼朝の御所)穢気(えげ:けがれ)の故なり。」とあることが根拠。さらに、『愚管抄(ぐかんしょう)』に双六の際に突然景時が広常の首を取ったとあることも紹介されていた。『愚管抄』には広常の殺された場所は描かれていないのでご注意を!番組最後の『紀行』のナレーションで御所で双六に興じていた時というのは間違いですので。

 

鎌倉殿の13人 足固めの儀式 | ハナガタTV

(広常の最期:さすが佐藤浩市!!ものすごい存在感だった。)

 

 広常は、自身も全く予期していない中で謀殺された。なぜだ!という目線で義時(小栗旬)と頼朝を見つめるも、景時が後ろからひと突きで絶命。骸がその場に放置されたまま、広常の所領等は御家人たちに分配する頼朝。御家人たちは、自分達の眼前で起こっている惨劇に手出しすることもできず、頼朝に逆らったらこうなるぞということを見せつけられた。全てを知った上で広常を殺した頼朝。ネット上では、陰謀を巡らせた大江広元(栗原英夫)と共に、「頼朝恐ろしい」「なんてひどいことを」と言ったバッシングが相次いだようだ。さらに、頼朝を演じている大泉洋にも同様のバッシングがあったとか。『水どう』藩士は絶対しませんが。俳優も大変だ。

 

大泉洋 | NHK人物録 | NHKアーカイブス

 

 実は、1月3日、NHKで放映された「北条ファミリーが語る!『鎌倉殿の13人』放送直前SP」で大泉洋(源頼朝)が小栗旬(北条義時)に「この子(小栗)が恐いのは(頼朝は)役なわけじゃない?だけどこの子、どっちかっていうと頼朝さんではなく、その中の役者を恨んでくる。このご時世だからマスクを必ず現場ではしなければいけないじゃない。その白いマスクに必ず毎日メッセージを書くようになったわけですよ。その中で一番秀逸だったのは、『全部大泉のせい』って書いてあったんだよね。それは頼朝さんのせいで様々災難が降りかかって、北条家が大変になるという日(撮影)があったんだけど、全部頼朝のせいであれば、百歩譲っていいと思うけど、『大泉のせい』って書いてるから・・・中の人を嫌いになっちゃダメなのよ」皆爆笑。

 

 全ては大泉のせい。コミカルもシリアスもこなせる俳優大泉洋の面目躍如といったところだろうか?ところで皆さん、くれぐれも広常ロスになりませんように。
また来週は義仲の最期かも・・・。