白龍・虎根付の魅力!!~牛ステーキ大好きさ d(⌒o⌒)b♪♪~ | 根付道<Netsuke Road>

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 掌に乗っている根付は、江戸時代に活躍した根付師「白龍」の親子虎です。二匹の子虎を親虎の廻りに配置した、動物物にしては複雑な構図です。子虎の配置を良く考えて、腰に提げた時に出っ張りがなく破損しないように工夫して制作されています。鑑賞して楽しむ以外に、用の美も兼ね備えた根付になっていますね。

 

 

 白龍は、象牙の虎が多いのですが、木彫も彫っています。全体の黒色の染めに対して、目に白蝶貝の二重象嵌を入れることで虎の持つ力強さを表現しているようです。

 

 

 白龍の銘には何種類かあって、この瓢箪型の銘がある白龍の他に、雲松白龍や龍の銘で跳ねが震えているような白龍銘、ギザギザに囲まれている白龍銘もあります。作風や銘が異なるので、僕は白龍は1人ではなく何人かいたのではないかと考えています。

 

 

 提物屋の吉田さんが、虎根付について「虎の子は地に落つれば牛を食う気あり/虎豹の駒は食牛の気あり」という文章を書いていました。虎や豹の子は、幼いうちから牛を食うほどの気力を持っている。

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大人物は幼少のときから常人とは違っているということ。 才能・知恵の優れた人は幼児のうちからその素質の一端を見せるというたとえ。

 

 僕も親子虎という図柄から、一匹の虎根付とは違う意味合いがあると思っています。一匹だと、干支根付、寺社彫刻から四神の白龍としての魔除け等が上げられるでしょう。それに対して、子虎との組合わせは、子虎に焦点を合わせた意味合いがある感じです。

「虎の子」といえば、「虎はその子を非常にかわいがるところから」大切にして手放さないもの。

虎穴に入らずんば虎子を得ず。

千里の野辺に虎の子を放つがごとし。

食牛の気以外にも、意味合いは多くあり、江戸時代に親子虎を注文した人はどんな気持ちだったのか、想像すると面白いですよね。

 

 最後に、江戸時代の根付師は、実際に虎を見たことがある人はおらず、剥製や絵画から想像して制作していたようです。猫を参考にして、彫ったであろうポーズも多く、猫好きには虎根付はハートに刺さる根付となっています。とにかく、なぜか沢山集めたくなるのが、虎根付なのです。(笑)