これは僕の印籠コレクションの1つです。根付と印籠、彫られている題材と素材が非常に面白い作品です。
まず根付は、鬼が手に壺のようなものを持っている図柄、鬼の名は「捷疾鬼(しょうしつき)」といいます。釈迦が涅槃のとき仏舎利を盗んだ姿を写しています。
この説明だと、これは捷疾鬼というんだ、、、_(‥ )フーンですが、、、
僕が思うに、この捷疾鬼には特別な意味があります。
この仏舎利を捷疾鬼を追いかけてくるのは、韋駄天という非常に足が速い神将なのです。さらに足下の木をよく見ると、蓮の葉の形をしています。蓮はお釈迦様を象徴する図であり、いくら逃げても足下の蓮に捕まっているとも見えます。
このようなことから、この根付は捷疾鬼を彫っているけど、実は韋駄天を表している図柄ではないでしょうか。韋駄天は、盗難除けや子供の病気を取り除く神としても信仰されていているため、この根付はお守りとしての意味があると僕は考えています。
長くなるので、続きます。次は印籠についてです。(^^)/