小埜陵次~布袋と唐子・子宝安産祈願根付♪♪~ | 根付道<Netsuke Road>

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 これは、僕のコレクションの1つ、布袋と唐子の根付です。制作された時代は、明治期です。

 わずか3.3㎝の大きさの中に、布袋と4人の唐子が彫られています。1人1人の表情が、実に生き生きとしていて楽しそうです。


 実際に掌に載せると、その精密さに驚きます。この大きさに、アップにしても耐えられる5人の人物を彫ることの難しさは想像を絶します。顔の大きさ5㎜~8㎜、ここに表情を出すのは、難易度Aクラスの技巧ですね。('-'*)フフ

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 寺社彫刻では、布袋と唐子は定番となっていて、良く胴羽目彫刻にも出てくる題材です。布袋は、七福神の1人で子宝や福神の象徴となっています。布袋の大きなお腹や袋は、妊娠を連想させ「子宝祈願」や「安産」の象徴として崇められてきました。

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(国宝 妻沼聖天山 胴羽目彫刻)

 この根付の唐子、よく見るとなにかを指さしています。これが何を指しているのか?

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 下で書道をしている唐子の作品を指しているのか?ちょっとわからないのですが、意味深な指差しですね。正月の書き初めの場面なのかもしれません。(゜-゜)

 さらによく見ると、唐子の頬には墨の跡、筆先は曲がって彫ってあります。ちゃんと子供らしいところや、書道の動きを表現しているんですねー。思わず、( ̄ー ̄)ニヤリッとする場面です。

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 「これ4人の唐子って書いてあるけど、3人しかいないでしょ」という人鋭いです。(^^)/

 実は、後ろに1人隠れているんですねー。
しかも、出来上がった書き初めを披露しています。「山水草木」、山川草木を少し変えた書き初めだったのか、間違ったのか、こういう題があったのか不明ですが、唐子の顔がやたらと満足そうなのでOKです。(*^m^*) ぷぷ

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 さらに、ちょっと、マニアックな説明すると、布袋と唐子の着物の柄を見てください。すべて違う柄になっています。単調にならないように、リズムをつけています。

 裏ゆきはというと、布袋の袋に大小の紐通しの穴、基本どおりです。まー、ホント、ゴチャゴチャしている構図を上手くまとめている根付ですね。
(o^-')b
(根付師は、明治期に活躍した「小埜陵次」、小埜陵民という根付師がいて、作品も銘も非常に似ているので、その一派と推測しています。)


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