白川院~油坊主は仕込みか?♪♪~ | 根付道<Netsuke Road>

根付道<Netsuke Road>

気楽にぶらぶら、根付蒐集の道を歩くブログです。

イメージ 1
イメージ 2
 
 郷コレクションの油坊主をアップしました。いかにもゲゲゲの(/@_WW)鬼太郎に出てきそうなキャラクターですが、全く妖怪とは関係ありません。(*^m^*)ププ
 
 題材は、平家物語『平家物語 巻第六』、「祇園女御」に出てくるお話からとられています。ここで登場する平忠盛は、平清盛の父親です。この話によると、白川院には祇園社(現在の八坂神社)の近くに祇園女御という側室がいました。
 この側室の元に通っていたある雨の降る夜、院が祇園社の境内を通ると、青白く光るものがあり、院は鬼か、怪物かと思い、御供の忠盛に斬るように命じました。
 この院、よほどのビビリ屋だったのか、よく考えずに部下に斬れと命令したりして、酷いです。。。よぼと短絡思考の人だったんでしょうねー。。┐('~`;)┌
 
 命じられた忠盛ですが、おそらく院の性格を熟知していたんでしょう。(^^/(¨)ハイハイと言うことを聞くふりして、絶対に違うよな・・・(ーー;)と冷静に判断します。そこで斬らずに正体を確かめると、社の灯籠の灯に油を注いで歩く承仕法師でした。この坊主の被っていた藁笠に灯籠の灯が映えて、青白く光って見えただけのことだったんですねー。無駄な人殺しをしなかった忠盛に拍手です。(^-^)//""パチパチ
 
 感動した院は忠盛の沈着さを褒め、褒美に祇園女御を下賜されたという事です。そして、生まれたのが清盛、「清盛は白川院の皇子説」という御落胤伝説が生まれます。
これが歌舞伎で、「だんまり」に取り入れられたりして、国芳の浮世絵等でも登場してきます。これを観劇した人が、根付として発注した品がこの油坊主でしょう。(^^)
 
 しかし、このお話ですが、冷静に見ると・・・(・_・)......ン?まてよ、、、となります。
白川院といえば藤原氏の権勢を弱めることに成功し、政治の実権を取り戻して43年間に渡り院政をひいた中世の大帝王です。そんな帝王が、光ごときにビビッて短絡的に斬れとか言うでしょうか?
 もしかすると油坊主は院の仕込みで、冷静な忠盛は斬らないという前提があり、その判断力をあえて褒め称えて良い気分にさせ、ついでに飽きちゃた愛人を体よく忠盛に押しつけて、忠誠を誓わせる作戦だったのかもしれませんねー。。。時代は貴族から武士へと移り変わる端境期でしたから。。。(-_- )
 
 根付の題材ってホント面白い世界です。わかりやすい干支根付も良いけど、こういう人物根付の題材がわかると、さらに根付の世界が広がりますね。ヾ(^_^)
 
イメージ 4
 
イメージ 3