根付道<Netsuke Road>

根付道<Netsuke Road>

気楽にぶらぶら、根付蒐集の道を歩くブログです。

 

 先日、根付愛好倶楽部の例会で、天気は最悪の晴れ38度です。友人のクリリンと2人で、地元春日部市の天満宮を訪れました。

ここは、かなり鑑賞し易い覆屋で金網もなく写真も楽に撮ることができます。寺社彫刻ファンとしては、とても嬉しい神社です。

 

 

 胴羽目彫刻1枚目は、オジサンの周りに子供、上に鶴なので仙人の「林和靖」ですね。よく寺社彫刻に出てきます。鶴に乗って飛んでいる場合は控鶴仙人です。わかりづらい・・・、鶴好きな仙人って多いので判別に困ります。(;´∀`)

 

(北斎漫画の林和靖 下左端)↓

 

 次の胴羽目彫刻は、司馬温公の瓶割りです。こちらも有名な図で、寺社彫刻には頻繁に登場してきます。溺れた友人を助けるため、高額な瓶を割ってでも助ける逸話です。命の尊さを彫った名場面ですね。

 

 

 三枚目の胴羽目彫刻は、李白観瀑図です。滝の彫刻が難しいので、よく見ないとわかりませんが、流れる落ちる水と手元に硯があるのでわかります。こちらは、絵画によく出てくる図かな。葛飾北斎の浮世絵が、東博にあってよく展示されています。比べてみると、北斎のほうが迫力ありますね。寺社彫刻のほうは、お花見みたいな雰囲気出てます。(笑)

 

 

 この神社は、道路から見るだけでは気づきませんが、中に入って彫刻を鑑賞すると非常に立派で見ごたえがありました。非常に暑い日中でしたので、心くじけそうになりつつも行ったかいはありましたね。