雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city> -6ページ目

雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>

雪里十日町市から、ちょっとした感動や気づきを綴ります

今朝は天気がよく、これは「しみわたり」日和だなあと思い、美人林(松之山のブナ林)に行ってきました。(雪国に住んでいない人へ…「しみわたり」の説明を…春が近くなると雪質がザラ目になり、冷えた午前中には固く積もった雪の上をふつうに歩いていけるようになるのです。ズボッともぐらないで。それを「しみわたり」=「凍み渡り」と言っています…)

長靴のみでも歩けそうでしたが、今日はスノーシュー(西洋かんじき)を履いて行きました。
早春のブナ林は気持ちいいですね~。雪の上を好きなところを歩いていけるし、鳥の声も「春が来たよー」という感じで響いていました。ブナの枝を見ると、新しい芽がついています。
積雪がまだ2メートルくらいあるので、雪がない時には簡単に見られない風景を見ることができました。ブナの木をキツツキがつついた跡です。
1本の木は、まるで拳銃でババババッと撃ったような感じで、たくさんの穴が開いていました。
餌になる虫がたくさんいたのでしょうか。本当にこの木だけ、いっぱいつついた穴だらけでした。
4月に入ると、雪がまた解けて、緑の葉っぱも出てきて、これはまたきれいなブナ林になります。

$雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-松之山美人林


$雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-新芽

$雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-キツツキの穴
間もなく東日本大震災から2年が経ちます。テレビではいろいろな視点からの震災報道番組が放送されています。簡単には被災地のことを語れませんが、改めて亡くなった人々のご冥福と、被災地に暮らす人たちの一日も早い生活の復旧・復興を祈ります。

さて、時間の経過について、たまに思うことがあります。
年単位で時間を振り返ると、一年前のあの時に、違うはずなんだけと同じ(と思える)日に、一周して戻ってきたようなとらえ方を、私たち人間はしますよね。
時間は決してもどることがなく、一方通行に進んでいるのに、〇〇周年、といって過ぎ去った日に、また戻ってきたような考え方をすることが、時々、不思議に思います。誕生日などの記念日がそうですね。同じ日は二度とないのに、かつてのあの日に戻ったような、そんな感覚。人間ならではの感覚なんでしょうか。
一方で、時間単位で考えると、1時間前のことを振り返って、「1時間記念」、というようなことは考えないものです。時間が過ぎると、「1時間前はあの場所にいたのに、今はこんな場所にいる」というように、いる場所の違いについては考えますね。これも、当たり前といえば当たり前なんだけど、人間ならではのとらえ方なんでしょうか。

震災から2年が経ちますが、「何か役に立つことはないか」とか、「こんな暮らしをしていていいんだろうか」などと、テレビの報道番組を見ていて、ふと苛まれる感じがあります。
また、震災のことに限らず、疲れていて何となく一日、ぼーっと過ごした日にも、「ああ、もったいない一日を過ごしてしまった」と自己嫌悪におちいることがあります。
何となく、昨日よりは充実したと思える今日を過ごさないといけない、ように思ってしまうことが多くあります。
それはもしかして、企業が昨年度比較でプラス成長していないとヤバイ、としか評価されないような、後戻りすることは悪いと評価されてしまうような、現代のプラス思考の暮らしぶりを象徴しているような気がします。
そんな風に自分を過少評価してしまって、疲れてしまうことがあります。

被災地の暮らしは、1日後でも数年後でも、今より少しずつ良くなってほしいとは当然思うのですが、私という一人の人間としての暮らしの中では、「とりあえず今日は何とか一日過ごすことができた」という当たり前のことを、もっと大切に感じたい。そんな気がしました。
寝る前になると、ペットの犬の『ハル』に、「お前も今日も一日、何とか生きて暮らしたねえ」と声をかけるようにしています。

$雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-ハル
今日はいい天気になりました。十日町にもいよいよ春が来たかな、という感じの日です。

雪解けのようすをスナップして来ようと、朝、近くの山の方へ散歩に行ってきました。まだまだ雪の壁は高いけど、雪解けの音(サラサラ、ちょろちょろ、ぴちゃ、ぴちゃ、ガサッ…)が聞こえてきて、「ああ、何だかんだいって、春が来たなあ…」と深呼吸をひとつ(※この感じ、雪国に住む人であれば、みんな、わかると思います…)。

暦は、「啓蟄(けいちつ)」を過ぎました。春らしくなってきたザラ目の雪の壁をよく見ると、いたいた、春の虫が。写真は「セッケイカワゲラ」という春の虫です。普段何気なく、こんな虫いるよなあと思っていたわけですが、ズームアップして改めて見ると、こんな形してるんだなあと発見しました。
雪の壁には穴があいて、木の枝が「これから芽を出すぞ~」という風貌を見せています。
寒くていろいろ忙しくて、時には気が滅入る冬が終わりに近づきましたなあ…


$雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-セッケイカワゲラ

$雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-雪中枝
今日は3月3日。寒い寒いと言っているうちに、ひなまつりの日が来ました。
ここ十日町市では、1月の節季市に始まり、2月には十日町雪まつり、そして3月に入ると市内の各地域での雪まつり系のイベントが盛りの時期になります。
今年も雪がたくさん降りましたが、3月に入ると、いよいよ春の足音が少しずつ聞こえてくる頃になります。
雪の質が乾燥したものから「ザラ目」の雪になり、道路のわきの雪が白っぽいものからホコリっぽく(汚れた感じ)なり、気温も少しずつ暖かくなっていきます。

今日は、朝早くから、十日町冬の風物詩の一つ「ちんころ」づくりの出前出張指導に行ってきました。会場は新潟市内にある新潟県立自然科学館。子どもたちと親御さん合わせて約90人ほどの方から参加いただき、にぎやかに体験会が行われました。
もともとこの「ちんころ」は1月(10日、15日、20日、25日)の節季市(露天市)にのみ売り出されていたものですが、最近は地域の伝統文化体験ということで、市内の小学校や施設からの体験指導依頼があり、いろいろなところに出かけて作る機会が増えました。
市内にはちんころを作るグループがいくつかありますが、今回は市内中条地区の「中条ちんころ伝承会」の皆さんと一緒に新潟市に出かけてきました。
ちんころは冬の風物詩ということと、とてもかわいらしい細工ということで、時期になるととても人気があり、今回も節季市では売り切れて買えなかった、という方がわざわざ体験に来てくれていました。

このちんころ作りの季節が過ぎ、市内の雪まつり系のイベントが終わると、わたしたち雪国に住む人たちは、いよいよ雪解けの春の訪れを待ちわびる時期です。雪が消えたところから「ふきのとう」などの山菜植物が芽をだし、動物や虫たちが生き生きと姿を見せ始めます。

雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-ちんころづくり
雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-十日町雪まつり
ここ2日間は大雪が続いています。今日は少し落ち着いた感じですが。
今年の十日町市の積雪は、まちの平野部で約2メートル、山間地では3メートル超くらいになったでしょうか。週末は公式の観測値が公表されないので正確にはわかりませんが、この週末に続いた雪がそのくらいは降り積もった感じがします。

そんな雪降りが続いたあとの晴れ間には、何ともすがすがしさがあふれます。太陽の光が雪に反射して、まぶしく、この晴れの日を見るために、これまでの天気を我慢してきた、と言ってもいいほど感激です。晴れ間がのぞくと、家の中に閉じこもっていた人たちが姿を見せ始め、屋根の雪下ろしをしたり、家の周りの雪消しをしたり始めます。

晴れても気温は低いので、雪の表面には肉眼でも結晶が形止めているのがわかります。久しぶりに結晶をじっくりのぞいてみて、デジカメで撮ってみました。
理科の授業などでは結晶のことを学びますが、なぜこんな形になるのか、やっぱり不思議です。
カメラのレンズを通して見えた雪の結晶は、ひとつひとつの形が明確ではなかったために、結晶というよりも雪の繊維のようです。気温が少し上がると融けてしまって、刻々と形を変えていく繊維です。

雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-雪の繊維