雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city> -4ページ目

雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>

雪里十日町市から、ちょっとした感動や気づきを綴ります

インターネットが普及して、何かを調べる事がたやすくなった。キーワードを打ち込めば、役に立つ、立たないは別として、関連する事柄を書いたホームページが無限に表示される。本当に便利な世の中になったと思う。学生の卒論なども、「コピペ(コピー&ペースト)」で簡単にそれらしい論文ができてしまう(自分の学生時代にネットがあったら自分もそうしたと思うけど…)」
図書館に行って、どこにあるかわからない関連する本を時間をかけて探し、何とか読んで、論文を書く、ような時代ではないらしい。

ネットで新聞を読む時は、ピンポイントで一つ一つの記事を拾って読む。
紙の新聞を読む時は、読みたいと思う記事のほかに、回りにあるいろいろな記事の見出しや文章が目に入ってくる。

小学校の帰り道、寄り道、道くさは当たり前だった。ミニスキー(プラスチックの短いスキー)に乗って坂道を帰ったり、雨の日には葉っぱや木の棒なんかで船(らしきもの)に見立て、道の端にできる雨水の川でレースを楽しみながら帰ったりした。教室とは違う友達とのコミュニケーションの場が道くさの中にあった。
今は、安全に家までたどり着くために、ボランティアの見守りの人と一緒に、まっすぐに帰ることになる(もちろん見守りボランティアの活動を否定しているわけではありません。そんな物騒な世の中になってしまったのですね。田舎の町でさえ…)。

スピード、短期的な成果、数字的な評価、とにかく効率的に…が企業社会でも学校社会でも求められていて、気が付けば、本当に世知辛い社会になったなあと思う。

時間がかかるもの、ムダのような時間、目的がない行動…。
そんな「ムダな」時間や場所には、実はとても大切なものがたくさん詰まっているような気がするのだが。

雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-キアゲハ
デジタルカメラの写真はシャープできれいです。カメラもプリンターも日進月歩で進化しています。枚数を気にしないで撮れるし、撮ったらすぐに出来上がりを確認できるし、保存するのも便利。

…でも、作品として写真を撮るときには、まだフィルムカメラを使っています。

フィルムを全部撮って巻き上げて、写真屋さんに持っていって、3日くらい待たないと現像ができてこない(ポジフィルムのため)。そして現像されたポジフィルムを見て、イメージ通りの写真が撮れているかを確認。ふつう、36枚撮りのフィルムの中に、何とか自分のイメージに合ったものがあるのは、だいたい1~2枚。それを選んでフィルムをまた写真屋さんに持っていって、写真とパネルで仕上がってくるのに1週間弱。

こんな行程を経て、1枚の作品としての写真ができあがります。

撮ったあと、いろいろな妄想や祈り(イメージ通りに撮れていますように!)、反省(露出や構図の)をしながら出来上がりを待ちます。


「待ち時間」と「やわらかさ」を楽しめる趣味として、フィルム写真は大切にしたいものの一つです。

(ポジフィルムをスキャンしてプリント)

雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-あかとみぃ
先日報道ステーションで放送された、十日町に移住してきた坂下加奈子さんを取り上げた番組が大きな反響を呼んでいます。
これはひとえに坂下さんからにじみ出る人柄・人間的な魅力によるところが大きいと思っています。そしてさらに、背景に映し出された池谷集落の風景や、坂下さんを陰で支える集落の人たちの魅力的な姿が重なったことも大きいのではないか、と思いました。
坂下さんが番組の中で語ったことは、限界集落の問題、地方農業の問題、若者の生き方の問題(もちろん大人の生き方も)…と、受け取る人にとってさまざまな思いと考えを呼び起こしたことでしょう。

人口は減ります。高齢化と少子化は続きます。
自分の住むところに人を呼んで、人口を増やして元気なまちにしたい、という考え方はいずれの地方都市にとっても共通の課題ですが、共通する課題なだけに、競争して生き残るのか、それとも競争に負けて消えていってしまうのか、という「パイ」の取り合いにもつながる恐れもあります。
同じような境遇の地方都市が、お互いに切磋琢磨しながら、お互いの「土地の光」を再発見し、生かしながら、いずれの町でも持続可能な暮らしができたら…。
理想に過ぎないかもしれませんが、これまでの経済最優先ではなく、自分なりの価値観を大切にして、試行錯誤しながら、できれば利他的に、自分の人生を全うしていく…。そんな生き方の課題を、今回の坂下さんの番組は全国に投げかけてくれたと思っています。

雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-ハスの葉に花びら

雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-ハスにバッタ
ネイチャーフォトを撮っていて、「あっ」という場面に出会うと、この風景にどれだけの人が気づくんだろう…と、自分の発見に思わずほくそ笑んでしまいます。
人の世界では日々さまざまな事件や事故があり、どうしようもない自然災害にも見舞われることがあるけど、そんな中でも、粛々と黙々と自然の営みは続いています。
大人になると、急ぎ足になるし、身近な風景はさっと通り過ぎてしまいます。
でも、ふと足を止めてしゃがんで足元を覗き込んでみると、思わずハッとする場面に出会うことができます。

$雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-ハスと水玉

$雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-水玉と水草
鳴き声に耳を澄ませて、息を止めて、林の中に目を凝らせば見える
「アカショウビン」の鮮やかな羽の色
見慣れた睡蓮の池でしゃがみこめば、コバルトブルーのイトトンボが
笑っている(?)姿に出会います

あわただしく過ぎていく1週間の週末に
ふと我に返る時間が、里山の自然の中に身を置くと持つことができます

そして、疲れたなあと思った時に開く、レイチェルカーソンの
「センス・オブ・ワンダー」
このブログのタイトルにも使わせてもらっているタイトルのこの本から
今日は、改めて一節を抜粋して書いておきます

…残念なことに、わたしたちの多くは大人になる前に
澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力を鈍らせ、
あるときは全く失ってしまいます
もしも私が、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力を
持っているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない
『センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見張る感性』を
授けてほしいとたのむでしょう
この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが
自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中に
なることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです…



雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-アカショウビンのペア


雪里とおかまち から Sence of Wonder <from snow country TOKAMACHI city>-睡蓮にイトトンボ