奈々氏「子供達!宿題は?もうやった?」
長女 「ああーまだー。」
何やってんの!さっき何か勉強していたけどあれ何?
長女 「チャレンジやっていたから遅くなったの。」
順番が違うよ、長女。
奈々氏「先に宿題をやってから余裕があればチャレンジをやるんだよ。」
奈々氏「はい、さっさとやる!」
長女 「はーいっ。」
そこへ次女がドヤ顔でこちらへ練り歩き、割り込んでくる。
次女 「次女ちゃんは、もう宿題をきちんとやりました!時間割も合せました!」
凄く明るくハキハキした声。
偉いな、次女は手際がイイよな、と思いつつも、
うんとだけ頷いて、なんとなく流されるように夕飯の用意をしにキッチンへ移動した。
そこへものすごい野太い声の、次女の言葉が聞こえてきた。
次女 「何か言えや、あ?」
奈々氏「ゴーホーム!ゴーホーム!」
次女は突然ヤンキー化するのでびっくりする。
恋の話でたまたま盛り上がっていた時も、
奈々氏「ママは小学時代は毎年好きな人が一人いたなー、次の年には変わるんだけど。」
次女 「幼稚園に比べてイケメンがいませんー、はい、お姉ちゃんは?」
長女 「えええ。」
奈々氏「片思いとか、もしかしたら誰かに片思いをされていたりして。」
長女 「片思いって何?」
奈々氏「片思い、知らないの?」
長女 「うん。次女ちゃんは知っているの?」
次女 「当たり前じゃん!お互い好きが両想い。どちらかだけ好きが片思い。」
長女 「へー、次女物知りだね。」
奈々氏「よし、今日から次女を恋愛の達人と呼ぼう!」
長女 「そうだね、恋愛の達人だわ。」
と褒めていると、次女がわなわなと震え、突然大声でどなり散らしたのである。
緊張が走る、奈々氏と長女、何か次女に不利益な事は言わなかったのに。
次女 「おまえらな!誰が恋愛の殺人じゃ!」
その瞬間、火曜サスペンス劇場のオープニングが脳内で流れ出した。