第64回福岡国際マラソンが昨日行われ、
モロッコの38歳、ジャウアド・ガリブ選手が2時間8分24秒のタイムで優勝しました。
2位は、ロシアのドミトリー・サフロノフ選手
そして3位に日本の松宮隆行選手(コニカミノルタ)が、2時間10分54秒のタイムで入りました。
そして、高田千春選手(JR東日本)が一般参加から4位と大健闘。
順天堂大学時代、箱根駅伝の山登りで活躍した「山の神」の愛称を持つ今井正人選手(トヨタ自動車九州)は、残念ながら5位で健闘しながらも悔し涙を流しました。
といった今年の福岡国際マラソンだったのですが、
今回は、この結果よりもなによりも、マラソン界のタブーに注目が浴びせられた大会でもありました。
そう!ペースメーカーの暴走です。
このペースメーカーとはそもそもどういうものか?
高水準そして均等なペースでレース中特定の選手を引っ張る役目の走者のことです。
ペースメーカーを置くことで、レース序盤での選手間の駆け引きがなくなり、高記録が期待できるというもの・・・。
また最先頭を走る競技者への負担が減ることにもなりわけです。
近年の陸上競技の商業化から記録を作りのために高記録が求められ、
そこでペースメーカーが用いられます。
主催者と契約したペースメーカーは、一般参加とは区別されて、招待選手と一緒に扱われます。
当初は、テレビ中継などでも、ペースメーカーとしては取り上げず、
あくまで途中棄権の選手のアクシデントとして取り上げていましたが、
2003年12月7日の福岡国際マラソンで日本陸連がペースメーカーの存在を公表しました。
ペースメーカーは、主催者との契約の中で、走り続けて完走していい場合もあるのです。
それで、今回暴走したペースメーカーは、
ケニアのエリウド・キプタヌイ選手です。
15㎞過ぎにペースを急激に上げて飛び出して、
20㎞までの5㎞は14分15秒。
レースの担当者は、1㎞3分のペースで設定していました。
キプタヌイ選手は、
「スタートラインで、後ろの選手から2時間5分で走りたいと言われた。それで15㎞地点で遅いと思い、自分の判断でペースを上げた・・・」と証言しました。
彼自身、2時間5分39秒の自己記録を持つ実力派マラソンランナーであり、
この日もこの日も主催者に「完走させてほしい」と懇願していたようです。
ところが主催者は、「あくまで指示を守って30㎞までの走る契約だった」と語ります。
そこで、彼についていったのは、ガリブ選手ただ一人だけで、
結局、キプタヌイ選手は30㎞で制止させられることとなりました。
日本の選手のように企業に所属してレースに参加するのと違い、
欧米では、賞金レースに参加したり、またペースメーカーとして資金を得るそんな契約をする選手が多いようです。
それもその資金で、海外のレースに参加したりといった活動に使うようです。
このキプタヌイ選手も後日、ドバイで行われる賞金マラソンレースに参加することを企てていたようで、
すぐに資金が必要であったということだそうです。
とはいっても、ワタシたちスポーツ観戦者としては、
やっぱりキプタヌイ選手の完走そしてタイムを知りたかったですね。
記録などを上げて、さらにマラソンの商業化を高める・・・
そしてそこに魅力があるとわかれば、ペースメーカーを設けて、タイムを上げる・・・
なんか純粋なマラソンという競技の中では、本当にあまり知りたくはない話であることはたしかです。
ただ、もう世の中は、そちらに向いて、いわゆるスポーツエンターテインメントとしての要素が色濃く出てくる必要があるわけですね。
そんな現実を知らない人にとっては、このペースメーカーの存在は、あくまでタブーとしておきたいですが、
もうそれも知った上で、さらに熱く熱狂してもらいたいという・・・
今は、もうすべての競技にプロレスで言うアングルが必要になってくるのか・・・って・・・
ちょっと応援する側としては神経質になってしまいます。
それでもあくまで、選手同志の本当のガチンコを期待しています。
だってマラソンだから・・・
あの頃の瀬古選手と宗兄弟(茂選手、猛選手)の対決を観て興奮していたワタシとしては・・・
純粋に・・・やりましょう!
タイムのためじゃなく、プライドのために・・・・






