先日のワークショップ・フェスティバル「DOORS」で、
講演をしたERIC(エリック)が、スペインの現状をいろいろとわかりやすく語ってくれた。
ちなみにエリックは、FMCOCOLO765のスペイン人DJ。
最近のスペインの問題である...

スペインという国は、イベリア半島にあり、
面積が、504,782km2。人口は、約4600万人。
その大きな面積の半島の南端にイギリス領Gibraltar(ジブラルタル)がある。
そもそもこのジブラルタル。スペインの国の中に存在しながら、
1704年8月4日、ジョージ・ルーク提督率いるイギリスとオランダの艦隊の支援の下、
オーストリアの軍人であるゲオルク・フォン・ヘッセン=ダルムシュタット(ヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ6世の息子)指揮下の海兵隊がこの地に上陸。
交渉の末、住民は自主退去を選択。海兵隊はジブラルタルを占領。
フランス・スペイン連合軍はジブラルタル奪回のため艦隊をトゥーロンから派遣。
それを阻止しようとルーク率いるイギリス・オランダ海軍が迎撃に向かい、
フランス・スペイン海軍が撤退したことでジブラルタルは確保された。
いわゆる「マラガの海戦」でイギリス・オランダ軍に完全に包囲されることとなった。

1713年にユトレヒト条約の締結によって戦争が終結。
その条約でジブラルタルはイギリス領として認められた。
その後は、たび重なるごとにその領有権(というか軍事基地として...)を争われているが、
現在はイギリス領という認識でいる。

そこで、そのジブラルタル政府は5日、
スペイン政府が魚礁建設への報復措置として通行税徴収や航空機の飛行禁止を検討していることについて、あたかも武力をちらつかせて脅迫する北朝鮮のようだ、と非難したようだ。

こういったことの理由をまた原因をエリックがジョークを交えて教えてくれたのだ。

対立が深まるきっかけとなったのは先月、
ジブラルタルが海にコンクリートのブロックを沈めて魚礁の建設を始めたことだった。
スペイン政府は、魚礁は自国の漁船を妨害するものだと反発。
報復として国境検問の強化を始めた。
その結果、ジブラルタルへの観光客が猛暑の中、6時間も待たされる事態となった。

さらにスペイン政府は、国境を通過する際に50ユーロ(約6500円)の通行税を新たに徴収することや、
スペインに資産を持つジブラルタル住民への税務調査、
さらにジブラルタルへ向かう航空機の飛行禁止などを検討していることを明らかにした。

こうした措置をスペインが検討していることについて、
ジブラルタルのFabian Picardo(ファビアン・ピカード)首席閣僚(首相)は、
「狂気の政治」だとし、「まるで北朝鮮のようだ」と非難した。

David Cameron(デーヴィッド・キャメロン)英首相の報道官は、この事態について首相が深く懸念しており、スペイン政府に説明を求めていく考えを明らかにした。

イギリスとスペインはともにヨーロッパ連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の加盟国。
そんな中で、ジブラルタルの帰属問題は長年にわたって両国の懸案事項となっているわけである。

スペインという国は、あまりにも大きな国で、しかも何かと現在では国の経済的事情がよくないということばかりが、報道されてはいるが。
実は、それだけじゃなく、民族間や歴史的な背景から国内で、常にプライドをぶつけあっているということが現況として、深く深く生き続け継続しているのである。

その国のよいことばかりを知ってしまうと、リアルなことについつい耳を塞いでしまいがち。
平和への道を考える上で、こういった小競り合い(というわけではないが)が巨大な反発を招いてしまうのであれば、早くに対話することで解決してもらいたいとそう望む。

人間というのは、結局は、権力や権益、権利といった"権"に縛り守られていることに優越感を得てしまう生物なのだろうか...