ミャンマーで11月7日に、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝した1990年以来20年ぶりの総選挙が行われます。
軍事政権は前回選挙の結果を認めずに政権委譲を拒み、スー・チー氏を自宅軟禁。
その他にも、多くの民主化運動家を投獄しました。
今回の総選挙は、軍政が独自の民主化プロセスの一環として実施します。
ヨーロッパ、アメリカまた日本そして国連も自由で公正な選挙をするよう求めていますが、
新たに施行された選挙関連法で民主化勢力の選挙参加を困難にするなど軍政はしているのです。
今回の選挙には、民主化勢力や少数民族を含め37党が政党登録しています。
ところが、軍政そのものといわれている連邦団結発展党(USDP)と、1960年~80年代に独裁政党として君臨したビルマ社会主義計画党の後身で、巨額の資産を築いた国民統一党(NUP)が資金力と組織力で突出しているようです。
またそんな政党に対して軍政は、立候補供託金を1人につき、ミャンマーの1人当たりの国民総生産に匹敵する500ドルに設定。
国民民主連盟(NLD)から枝分かれの国民民主勢力(NDF)などは、資金不足から予定の半数の160人しか擁立できなかったということです。
自由で公正な選挙・・・本当に可能なのでしょうか??とにかく11月7日注目なんです・・・
そんなミャンマーの西部にサイクロン「ギリ」が22・23日が通過して、ヤカイン州のミエボン、ミンビャ、チャウビューで27人が死亡、15人が未だ行方不明。家屋も3700棟以上が損壊した模様です。
10月23日といえば、今年のタディンジュツ満月日。各地でミャンマー式仏教行事、お祭りが行われる日で、
もしかして残念なことになったんじゃないかなぁ~結構水上での行事とかも多いし、心配です。
ミャンマーのサイクロン被害といえば、2008年4月末にベンガル湾で発生したサイクロン「ナルギス」がエーヤワディー川デルタに上陸して甚大な被害を与え、10万人以上の死者行方不明者が出たあのことを思い出します。
今回のサイクロン「ギリ」も同じベンガル湾で発生したんですが、こういう自然災害だけは、本当にどうしようもできないから、人間である無力を感じますよね。
ミャンマーというこの国の現状を知っておきたいんです・・・・・
少しは注目して、私たちレベルでも何ができるのか・・・考えていきたいものです。