素直な性格ならできるスマホ依存からの脱却 | 生きてりゃ楽しい事もあるって!

生きてりゃ楽しい事もあるって!

騙されやすく恋愛も浮気されてばかり…死んだら楽かなと思った事も
ある。でも人生をふり返ると「面白く感動した体験」の方が多い事に
気づいた。おかげで今は「生きてば楽しいこともある」と思う毎日。
ここでは人生の体験を通じて考えさせられた事をお伝えします。

 若い世代のスマホ依存症が深刻だ。このことが話題になって何年も経つが一向に改善される気配がない。当事者も分かっているが気づかぬふりをしている…というかそもそも聞き入れようとしない。いや、できないのか? だから依存症なのか…。

 知り合いの大学生の娘も依存症で片時もスマホを離そうとしない。トイレに行く時も風呂に入る時も歯磨きする時もスマホを見ている。おかげでトイレ時間は長くなるし、オシッコだかウンコだか分からなくなる。風呂は2時間近く入るようになり美容にも健康にも良くなくなっている。歯磨きも見ながらなので長くなり、集中できないために磨き残しができるし歯ブラシもすぐダメになる。

 テレビを観ていてもCMになると必ずスマホに手を伸ばし、最近では本編を観ている最中にも操作する。たまに母親の代わりに料理を作ることがあるのだが、ずっと画面を見ながらなので、高校生の時に比べて粗雑になり味も落ちてきた。

 勉強する時もスマホを見ながらであり、休日に家に居る時は一日中スマホを操作しているので、両親はその姿を見るたびにイライラさせられる。外では、歩きスマホをやめないのでいつ事故に遭うか分かったものではないと常に心配していた。

 

 

 ある日、朝起きて顔も洗わずスマホ、朝食を食べながらスマホ、しかも平気で嘘をつき、バレても謝ることもしない…そんな態度に両親がついにキレた。そして、生活態度が悪くなったこと、家の手伝いをまったくしなくなったこと、勉強もせず読書もしなくなったこと、嘘をつくようになったこと、ネガティブ発言が多くなったことを挙げ、それらがすべてスマホが原因であると激怒した。

 本人もそれは薄々感じていたようだ。特に悪口や軽犯罪、下世話な情報を多く見ていたために、自分の発言がネガティブになっていたことは分かっていたようだった。だが、分かっていてもやめられず、だからこそ自分がスマホ依存症であることを自覚していた。

 

 そこで、親子で協議し、試しに2日間だけスマホを手元から離そういうことになった。実行した初日はふてくされた感じで午前中ずっと寝ていた。一度我慢できずにこっそり使っていたが、それを父親に見つかり怒られると、以後不機嫌ではあるものの触ることはなかった。

 2日目は必要な時だけ見るというふうに緩和されたので、連続して見続けることはなく機嫌も普通に戻っていた。午後になると異変が起きた。家事を積極的にやり始めたのである。言われなくても自分で気づいたことはやり、両親に対する何気ない気遣いもするようになった。それはスマホ依存症になる前の数年前の姿だった。

 

 

 その夜、母親が「スマホを見なくなったら急に気がつくようになったね」と言うと、娘も「うん。自分でもそう思う。なんかやることがいっぱい見えてきた」と答えた。

 そして3日目。この日はスマホ解禁日なのだが、朝から触りまくることはなかった。しかも、家の手伝いも自発的にやる。父親は何か心境の変化があったのかを聞いてみたが、本人は何も分からないという。特に意識して行動しているわけではないというのだ。むしろ、スマホを触る回数は自分の中では変わっていないように感じるというのである。

 

 

 父親としては、本人の口から「スマホのやり過ぎは良くないと分かった」とか「スマホ依存症が直せそうだ」という言葉を期待していたのだが、まったく予想外だった。それでも本人にとって依存症を治すきっかけにはなったようだ。

 ただ、このまま何も言わず自発性に任せても元に戻る危険性があるので、例え娘から鬱陶しがられてもやり過ぎが気になったら注意していくことをにしているという。

 この娘さんは元が素直な性格であり、自分が依存症であることを自覚しており何とかしなければいけないと前々から感じていた。そこに親のアドバイスが入り、依存症改善のきっかけを見出すことができたのである。しかし、これは稀な例であり他はなかなかこうはいかないだろう。

 同じ悩みを抱えている親御さんは相当数に上るのではないか? そして、薬物依存症に悩む患者同様、心の中で助けを求めている若者は多いのではないだろうか?