日本・フィリピンを横断するプロジェクトについて | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

日本・フィリピンを横断するプロジェクトについて

レアジョブは、よりよいレッスンを常に提供し続けていきたいと考えている。
そのときに大事なのは、日本人ニーズをいかにフィリピン側のつくりこみに反映させるか、ということ。

講師募集、採用スクリーニング&トレーニングなど、
まだまだやりたいことはたくさんある。

そのときにネックになったのは、日本人とフィリピン人の働き方が違うということだ。
ものすごいおおざっぱにいうと、

・日本人は融通が利いて柔軟だが、フィリピン人は計画的かつ組織的

というのが大きな違いだ。 (もちろん、ものすごいおおざっぱに言っている)

この違いを放置していると、いろんな不満が出る。
フィリピン人からすれば、「なる早」のタスクが色んなところから降ってくる印象になる。
日本人からすれば、フィリピン人は四角四面で、
プロジェクト成功のためにベストを尽くしていない印象になる。

どちらが悪いという話ではなく、違うだけだ。
違うから、誤解が生じやすい。


だから、日本人スタッフには繰り返し、次のお願いをしている。

・どのチームが、何を、いつまでに、どのレベルにまで仕上げてほしいか、「望ましい結果」をプロジェクトの冒頭に明確にすること

日本人は融通が利き、気が利くので、あえて成果物を明確にしなくても仕事が回る。
でも外国人はそうでない。
ましてや遠隔のプロジェクトで空気を読み合うのは至難の業。
だから「望ましい結果」を明確にするのが、基本になる。

日本側では、なかなかその意図を最初は理解してもらえなかったが、
最近はだいぶ明確にしてくれるようになってきた。
僕が間に入らずに日比間でプロジェクトが回るようになってきてひと安心。

だから、昨日、あるフィリピン人スタッフに次のお願いをした。

・プロジェクトの冒頭での役割分担、「望ましい結果」の明確化は必要。
・だが、そこに書いてあることだけをやればいいと思わないでほしい。
・どんなにプロジェクトをきちんとやっても、プロジェクトをやりながら、当初の役割分担にはなかったタスクがでてくる
・そういうタスクほど、プロジェクトの成功に必須なことが多い
・いい組織、いい会社では、そういったタスクを積極的に巻き取る人がいる。
・君にもそうなってほしい。


先日ブログに書いた、フィードバック専門の月次のミーティング を続けている。
あるフィリピン人スタッフに、
「なぜ、タスクAを、僕から言われてから初めてできたのだと思う?」と聞き、
「なぜ?」「なぜ?」を突き詰めていった結果、
上記のお願いをするに至った。

日本にも、フィリピンにも、いいスタッフはそろっている。
このスタッフリソースを大いに活用して、
これまでにない 「!」 に満ちたレッスンを提供していきたい。