クチコミの法則 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

クチコミの法則

先日出版した著書「129円のマンツーマン英会話 スカイプ英語勉強法 」にも書いたが、
レアジョブの講師は9割以上、既存講師からの紹介・推薦で集めている。
これが、質のいい講師を集める上で、これがもっとも重要かつ手軽な方法だ。

で、その様子を観察していて気づいたのは、
クチコミは満足度向上以外の方法でクチコミはコントロールできないということと、
クチコミには法則があるということだった。

以下、メモ。



・自分一人、自社一社のチカラには限りがある
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・いかに波にのるか、すなわち、たくさんの人に薦めていただけるかが大事



・一人の人から熱烈に勧められるよりも、周りの2,3人が使っている状況のほうが、クチコミとして説得力が強い
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・狭い集団でいいから、高い浸透率が大事
・どの集団を狙うのか、特定が大事
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・狙いを定めた集団に対し宣伝を集中させ、ファーストユーザーグループを確保すべし
・確保した後は、ファーストユーザーグループに満足頂けるようにサービスを提供すべし
・そうすれば、あとは放っておいてもサービスは自然に広まる
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・ファーストユーザーグループを確保するための宣伝の費用対効果は、単純な獲得効率でいえばそんなによくない。だが、だからといって宣伝を中止しなければならないというわけでもない。




・一人の人から熱烈に勧められるよりも、周りの2,3人が使っている状況のほうが説得力が強い
  ↓
・サービス使用率が高い集団の中では、サービス使用率が指数関数状に急速に伸びる
・一方、集団の壁を越えたコミュニケーションは機会が少ない
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・クチコミは集団の壁を越えづらい 
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・別の集団でサービス使用率を高めたいとき、時間を早めるには人為的な関与が必要




・クチコミは強制できない・強制されたクチコミは意味がない
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・使っていただき、満足していただけるかどうかが大事
・情報交換の文脈の一つとして、自然な形でサービス使用の話が出てくるかどうかが大事
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・集団とは、情報交換の頻度・量が大きいグループ
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・facebookなどがあってすら、地理的に近いところにいる人とのほうが、情報交換頻度・量が依然として大きい
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・ある地域ではサービス使用率がやや高くなり、ある地域では使用率がやや低くなる
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「周りが使っているから自分も使う」効果により、そのわずかな差は大きな差となってゆく
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・とはいえ、サービスに対してニーズがあれば、使用率が低い地域も、使用率が高い地域にいずれ追いつく
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・サービス使用率が飽和するまでの時間が、地域毎に差が出る
・時間を早めたいときは、人為的な関与が必要
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・口コミによるサービス使用率の高まりを、ある程度の幅で予測できる



まとめ

・どの集団を狙うか、その集団の人口はどれくらいか、飽和したときのサービス使用率がどれくらいか、特定すべし。
・狙いを定めた集団に対して、宣伝を集中的に投下すべし。その際は、確保したいファーストユーザーグループの目標数値を設定すべし。
・サービス使用率がある程度まで達したら、そこへの関与はもう不要なので、次の集団に映るべし
・ただし、なによりも満足度を重視すべし。満足度を向上するためには、どのような機能・メリットが必要とされているか、特定すべし