皆さん、こんにちは。坂本迪宇です。

 

今日は、採用が一筋縄ではいかない現代において、

企業がどのようにしてこの難局を乗り越えられるかについて、

私の考えをお話しします。

 

私たちは、明らかに採用難の時代に突入しています。

 

かつては企業が上から目線で採用を行い、

求職者が選ばれることに感謝するという構図が一般的でした。

 

しかし今、

その風景は大きく変わりました。

 

特にITや専門的な技術を持つ即戦力人材は、

市場において圧倒的な選択肢を持っています。

 

彼らにとっては、

自分にとってのベストなオファーを選ぶ時代、

言い換えれば「選び取る時代」です。

 

経営者の果たすべき役割とは?

 

このような状況の中で、

経営者が採用にどのように関わるべきかは、

一段と重要な意味を持ちます。

 

経営者の発信するメッセージ、経営理念の浸透、

そして職場環境の整備は、

採用の成否に直結する要素となっています。

 

経営者が採用をビジネスの最前線で取り扱う姿勢は、

社内外に強いメッセージを発すると共に、組織文化の醸成にも寄与するのです。

 

採用は企業の総力戦?

 

採用活動は、企業全体の総力戦であり、

部門間の壁を取り払い、一体となった取り組みが求められます。

 

例えば、エンジニア部門が自らの採用活動を主導する場合、

人事部門はそのサポートに徹する必要があります。

 

この分担は、単に効率を良くするだけでなく、

部門が持つ独自のニーズを反映させる上でも極めて重要です。

 

採用市場の変容?

 

現在の採用市場は、

企業が応募者に選ばれる「採用逆転現象」に直面しています。

 

この逆転現象は、

企業側が候補者に対して「なぜ我々の企業で働いてほしいのか」

という正当な理由を提示することを強いています。

 

そして、「我々は候補者を選ぶ」という態度ではなく、

「候補者に選んでもらう」という姿勢へと大きくシフトしているのです。

 

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このような変化を理解し、戦略を練り直すことは、

企業にとって決して容易なことではありません。

 

しかし、採用の成功は企業の将来に直結するため、

この課題から目を背けるわけにはいきません。

 

採用を単なる「募集」と捉えるのではなく、

「組織の未来を共に築いていくパートナーを迎える」

という意識を持つことで、

企業は新たな時代の採用難を乗り越えることができるでしょう。

 

現代の採用活動は、

企業が社会にどのような価値を提供するか?

どのようなビジョンを持っているか? を示す舞台です。

 

経営者から一般社員に至るまで、

全員が採用に関わり、

一人ひとりの採用が企業の大きな歩みとなるよう取り組むべきです。

 

それこそが、

企業が採用市場で勝ち抜くための、

真に戦略的なアプローチではないでしょうか。