こんにちは。ネットフェニックス合同会社の左利き社長、坂本ゆうと申します。
我々は、皆様の会社が求めている優秀な人材や足りない人手の問題を深く理解しています。そのため、一緒にこの「人材不足」の課題に取り組み、解決していくことを提案します。
このブログを通じて、私たちは求職者が企業を選ぶための要素を詳細に掘り下げ、具体的な対策をご提案します。皆様の企業になぜ人材が集まらないのか、その理由を探り、人材獲得や人手獲得の新たな道筋を示すお手伝いをさせていただきます。
建設業界は、人々の口にする「2024年問題」に見舞われている。時間外労働の上限規制が来年4月から強化されるという恐怖がそれだ。
この業界では、就業者の数が減り高齢化も進む中、厳格な労働規制により一人当たりの仕事量が減ることで、人手不足がより深刻化する。大企業や中堅企業は、待遇改善や学校へのPR活動などで人材確保を図るが、中小や零細企業、下請けや孫請けはそれが困難で、倒産の危機に瀕しているとの見方もある。
3D設計の魅力に学生たちが感嘆
「おおー!」と学生たちが感嘆の声を上げる。飯田グループホールディングス傘下の一建設(東京)の社員が3次元CADを使って迅速に図面を作成していたのだ。「だいたい40分くらいで完成します」との説明に、学生たちはさらに驚きの声をあげる。
これは、一建設が大阪で開催した工業高校の生徒向け事業紹介イベントの一部だ。設計担当者が実際に図面を引く様子を公開し、学生たちはその技術に見入っていた。
若者に向けた業界のアピール
一建設の多田和志設計部長は、白いTシャツにスーツという洗練されたスタイルで登場。「少し"デザイナー"っぽくしてみました」と照れ笑い。その背後には、学生たちに建築設計の仕事に良いイメージを持ってもらいたいという意図があった。
建設業界では「若者は企業間で取り合い」になっている。その中で一建設は、設計士の仕事の楽しさを知ってもらいつつ、企業の認知度も上げるという策を打った。結果は上々だ。参加した男子生徒の一人は「実際に企業で設計を行っている様子を見られてうれしい。みんなに喜ばれる家を設計できるようになりたい」と笑顔で話す。
積水ハウスの挑戦:新人大工の待遇改善と増員
建設関連企業は、若者の獲得に向けた努力を続けている。その背景には、業界全体が直面する「2024年問題」がある。
積水ハウスは、住宅建設に携わる大工の採用人数を次の2年間で3倍以上に増やすことを決定。さらに、新人の年収も前年比で最大11%(約17万9000円)増やすなど、待遇改善も行う。
また、積水ハウスは、若者にとって働きやすい環境作りにも力を入れている。大工の呼び名を「クラフター」に変更し、制服も若者向けのデザインを採用。完全週休2日制を徹底し、男性育休取得率100%を目指す。
一方、中小企業や零細企業が「2024年問題」に対応するのは困難だという。東京商工リサーチ関西支社情報部の瀧川雄一郎氏は、「中小や零細企業は社員を増やすことが困難で、仮に増員できても、それに見合う案件を獲得できるかは不透明だ。建設業界の中小、零細企業は、今後、倒産が増大する事態が避けられない」と指摘する。建設業界全体の未来は、これからさらに厳しさを増すとみられている。
