現代のようにデータがあふれる社会では、
もはや一般教養とされてもよいと思われる
「因果推論」について詳細に解説した書です。
「因果推論」とは、
原因と結果の関係を思考することですが、
それがなかなか単純ではありません。
例えば、本書では、
「毎年、健診を受ければ、病気を早期発見でき、長生きできる」
という例をあげ、
この文自体に違和感を覚える人は少ないかもしれませんが、
実は、「毎年、健診を受ける」ことと「長生きする」こととは別もので、
その間には因果関係がないことが説明されています。
このように、
世の中にあふれる上記のような言い回しなどを取り上げ、
徹底的に因果推論について解説してくれる良書です。