こんにちは、takaです。


先日マレーシアのペナン島に出張する機会がありました。ペナンと言うと、リゾート地と思う方も多いかもしれませんが、島の南東部は工業地帯になっていて、名だたる企業の工場が並んでいるようなところです。そんな工業地帯の一角にある自社の工場に行ってきたのですが、この時に一緒に仕事をしたマレーシア人の同僚と話をしていて、気づかされたこと・考えさせられたことがあったので、そのことについて簡単に触れたいと思います。


彼はマレーシア人なのですが、なぜか日本語がペラペラ。どうしてかと聞いたところ、日本に留学していたことがあるとのことでした。この留学制度は、マレーシアが工業化を成功させた日本に学ぼうと1980年代ごろから行われている国費留学プログラムとのことでした。マレーシアは比較的早くから工業化に成功したアジアの国と聞いたことがありましたが、このような国策と言うのも影響しているのでしょう。国レベルでしっかりとした方針を持って人材育成をした成功事例の一つではないかと感じました。


一方で日本の留学生の数は年々減っていると聞きますが、こんなんで世界と戦っていけるのかなと考えてしまいます。もっとも私の周囲には留学経験のある若いメンバーが多く、彼らは視野が広く自主性も高いなど、とても頼もしい限りです。国策などなくても自然と彼らのような人材が育ち、新たな成長を支えてくれるなら、より理想的な姿なのかもしれません。

なお、ペナン島とマレー半島は2本の橋でつながっているのですが、この橋が長い! ペナン大橋は13.5㎞、ペナン第2大橋は24㎞あるそうです。日本で最長の自動車用の橋はアクアブリッジで4,384 mのようですので、その長さに驚きます。調べてみたところ、残念ながらどちらも日本企業が作ったわけではなく、昨年完成した第2大橋は中国企業だったようです。こんなところでも中国に押されているのかな。がんばれ日本!