愛知のJittaです。
最近ではホワイトカラーエグゼンプションやワークライフバランスなど、ワークスタイルの欧米化が安倍政権のもと、話題になっています。そんな中、我が社でもワークスタイル変革と称しての取組がされており、先日あるデータを参照する機会がありました。
それは国別の労働生産性ランキングです。国全体のGDPは、皆さんご存知の通り日本は中国に抜かれ世界3位となりました。しかし、これを時間当たりの労働生産性でランキングすると日本は21位となります。これはイタリア、スペイン、ギリシャよりも下です。データ統計のいろいろな不整合を加味しても、日本は労働時間を犠牲にすることで国の豊かさを保っているという見解を否定することはできません。会社は残業代を減らしたいだけかと感じていましたが、少し考えが変わりました。私自身は管理職なので残業は関係ありませんが、部下の理解を得ることはなかなか大変です。
このような状況の中、企業が取り組むのは、効率化→省人化→自動化です。そして世界の工場と言われる中国でもこの取組みは加速しています。先日、世界有数のノートパソコン組立工場の製造ラインを見学する機会がありました。人による組立ラインは戦場のようです(少し大げさですが・・)。コンベアの速さに追いつくために、作業に割り込むように隣の人の手が伸びてきます。そんな彼らの製造ラインでは自動化することの効率アップが大きいので、なりふり構わずの自動化が進んでいます。中国では人件費の高騰も問題ですが、離職率も高いので自動化が急務のようです。月ごとの離職率の高さを聞いて驚きました。
そんな中、我々日本のエンジニアはどうしていくべきかを考えると、知識と創造力をつけ、世界に通用する製品を作っていくしかありません。いわゆるT型のエンジニアが求められます。技術士の取得は自分の専門の深さと工学全般の知識を広げることにとても役に立ちました。なんとかこの有益性を理解してもらい、広めていきたいものです。
また、産業としては現政権のもと、「ロボット革命」と称してロボット技術の推進が広まっています。ロボット技術は日本が自動車技術などと並んで世界に誇れる技術だと思います。メカトロ部品、機構部品に関しては世界有数のメーカが揃っています。新たな基幹産業として発展させ、GDPも生産性もあげる産業になることを期待しています。
またみなさんと一緒に日本の産業の将来について?語り合えたらいいなと思っています。