このブログを読まれる方の多くは、複数名のチームで何かを作り上げる仕事をされていると思います。
そして、技術士をお持ちの方や資格取得を目指されていらっしゃる方は、チームの中でもリーダ的役割を担うことが多いものと推量いたします。
チーム各個人のもつポテンシャルの総和を100として表すとき、現在のパフォーマンスはどれくらいでしょうか?また、現状のパフォーマンスを100に近づけたり、それを超すためには、どうしたらいいでしょうか?
私自身の経験では、やる気があるとき、目の前の仕事を楽しいと感じたとき、没頭できたときや競争相手がいたときなどに、思ってもみなかった力が出てきたような気がしています。また、特に技術が好きな私たちは、新しいモノを世の中に出すとか、前人未踏の技術に取り組むこともやる気アップにつながっていそうです。
だからと言って、「やる気を出せ」とか、「楽しいと感じろ」などの直接的な言葉が飛んできたり、「そもそも技術者とは・・・」などのお説教をされても、逆に気持ちが萎えてくるものです。さらに、責任感の強いリーダからあらゆることに口を出されると、その他のメンバーは発言機会が失われて、気持ちが減退していくこともあります。
もっと具体的な例ですと、
自分自身が思いついたことを試せるとうれしいし、結果が悪くても納得できます。
その一方で、自分自身の思いつきを試す前にダメ出しされると気分が悪いし、うまく行っても納得感が得られません。
このように考えると、結果的に高いパフォーマンスを出す状態にするには、間接的な方法でチーム各個人のやる気が出ている状態を作る必要があるということです。
この「間接的な方法」のキーワードは、聴く・認める・促す、などだと思います。
より心理学的側面からお知りになりたい方は、「ハーズバーグの動機づけ・衛生理論」を調べてみてください。いろんなヒントが得られるはずです。
(畳麹)