明けましておめでとうございます。

車でダートレースをしている300系です。今回は、日本の自動車業界に関する不満を書かせていただきます。

最近の日本車は燃費重視で、しかもコストダウンしか考えていないものばかりです。カタログ上の燃費が良いと販売が伸びるらしく、JC08モード燃費はいいけれど実燃費はこの数値から4割引きになる軽自動車はひどいものです。

カタログ上の燃費を向上させるために、CVT(無段変速機)や電動パワーステアリング、アイドリングストップなどを搭載した車ばかりとなりました。特にCVTは伝導効率が悪いうえ(これはあまり知られていません)に、フィーリングが悪く人間の感性に合っていないと感じます。日本車はカタログの燃費を良くするために、CVTばかりになりました。でも、感性を重視するヨーロッパでは、MTをベースにしたデュアルクラッチが増えてきています。変速速度が凄まじく速い(0.1秒以内で変速完了)ので、高級スポーツカーではこれが主流になりました。

カタログ燃費を重視したために、CVTが主流となり、ハイブリッドばかり開発してきたので、既存の内燃機関が時代遅れとなっています。携帯電話だけでなく、車もガラパゴス化しているのです。

また、エンジンだけでなく車体もヨーロッパ勢に10年は遅れています。日本車はいまだに、スポット溶接で車体を溶接しています。でも、あるドイツ車はレーザ溶接を車体の4割弱に使用し、1500MPa級の超高張力鋼鈑を一部に使用しています。また、安価に製造できる熱可塑性CFRPを、車体骨格に使用する量産車もあります。これらの技術により、車体剛性が日本車とは違います。ドアを閉めるときの音でわかりますよ。

世界一の生産台数を誇るメーカーがある日本車ですが、残念ながら基幹技術ではドイツ車に10年は遅れています。しかし、日本のあるメーカーは、私と同じようなことを感じておられるようで、最近の車はレーザ溶接、超高張力鋼鈑の使用、小排気量ガソリンターボエンジンの導入などを進めています。
また、ほったらかしだったガソリンエンジンも各メーカーが、熱効率を40%以上にするよう開発を進めています。

日本車の技術向上が進み、ドイツ勢を追い越せることを期待しています。