10月30日に技術士二次試験筆記試験の合格発表がありました。合格された方、まずはおめでとうございます。口答試験突破を目指して頑張ってください。今回残念ながら不合格だった方、あきらめずにチャレンジしてください。私の知人には、5回以上のチャレンジを繰り返したのちに技術士二次試験に合格された人がいます。
技術開発業務は、しばしば登山に例えられます。会社で上司からは「山(課題)の高さはどのくらいだ?」、「今、何合目だ?」、「最短で登るルートは分かっているのか?期限内に山頂にたどり着けるのか?」といった質問(詰問?)を投げ掛けられた経験がある方は少なくないのではないでしょうか?
「どの山を登るのかで悩むべきではない。ひとつの山に登れば周りの山が見える。そして山に登る力が着く。」これは私の恩師の教えです。若い頃は、何のことやら?と気持ち半分で聞いており、正確な言葉も忘れてしまいましたが、今思い返すと実に含みのある教えです。
私は、40代の技術士(機械)です。会社では技術開発部署のマネージャーとして働いています。今回はマネージャーの立場として抱えている悩みの一つを書きたいと思います。
技術開発業務は、しばしば登山に例えられます。会社で上司からは「山(課題)の高さはどのくらいだ?」、「今、何合目だ?」、「最短で登るルートは分かっているのか?期限内に山頂にたどり着けるのか?」といった質問(詰問?)を投げ掛けられた経験がある方は少なくないのではないでしょうか?
技術開発のなかでも特に基礎的な研究開発は、未知の山を登っている、あるいは霧の登山道を登っているようなもので、自分が登っている道が正しい登山道なのかが分からなくなることが、当たり前のように起こります。このような状況下に置かれた若い技術者の反応は実に多様です。未知の山を歩くことを楽しむ人、先が見えない山を登ることを不安に思って悩む人。ある時は、時間を掛けてひたすら登ることに意味が無いかもしれないと(キャリアアップへの不安)下山を希望する人もいました。
「どの山を登るのかで悩むべきではない。ひとつの山に登れば周りの山が見える。そして山に登る力が着く。」これは私の恩師の教えです。若い頃は、何のことやら?と気持ち半分で聞いており、正確な言葉も忘れてしまいましたが、今思い返すと実に含みのある教えです。
「結果は分からないが、頂上を目指して今はとにかくこの道を登ろう!」マネージャーがこのような発言をすれば、無責任と批判されるかもしれません。しかし技術者としての率直なこの思いを、若い部下にどのように伝えていくか、これが私の一番の悩みです。