半沢直樹、先週最終回で終わってしまったので今週はないんですよね。毎週日曜日を楽しみに過ごしていたので残念です。最終回の視聴率42.2%で平成の民放ドラマでトップもとってすごい人気でしたね。出演者の演技もすばらしく、ドラマの内容もさることながらプロの演技に感動してました。私も技術士としてプロ魂をもって熱く戦っていきたいものです。
決めゼリフの「倍返し」は真似してやってないですよね? ドラマならいざ知らず現実の会社で倍返しやると人格を疑われてしまいますから。せめてやるならちょっと返しくらいで!
さてさて、私は30代前半の技術士です。 現在は研究所で出てきた技術の種を開発フェーズに移行させるために製品化の可能性を探るという仕事を実務のメインプレーヤーとして取り組んでいます。まだまだ研究段階のお仕事ですので順調に開発が進んでも量産するのは数年後か10年後とか。下手したらないかも。そんなに年数が経つと私もさすがに第一線で働いてはいないでしょうから、今からちゃんと人材育成を視野にいれてやっていかないと近い将来行き詰まりそうだ…ということで最近は特に後輩の育成に力をいれています。
まずは基本の問題解決の基本の「キ」から叩き込んで仕事のPDCAを一人で回せるようになってもらおうかと思っています。若手と一緒に仕事をしていてよく感じるのが、決めうちでやったり思い付きでやったりすることなんですよね。前はこれで上手くいったとか、何か思い込みがあってこれしかないと考えていたりとかで…。このような場合の結果を見ると大体は上手くいってないですね。
例えば、溶接工程で不良が多発して改善を依頼された場合に「溶接工程の不良だから溶接機が悪い」とは限らないですよね。前工程から送られてきた部品がばらついていてそれが原因なら対策は「前工程のばらつきを低減する」になることもあります。溶接機が悪いと思い込んで溶接条件を調整しだしたりすると延々と終わらないとか、その場は直ったとしてもまたすぐに再発したりとか。
私は、問題解決にも型があると考えていて、その型を身につけておけばこのような時に思い込み、決め打ちの対策をしたりせず、しかるべき対策を立案できるようになると思っています。
①まずは取り組む問題を決める。(目的をはっきりさせる)
②現状把握として問題がどこでどうして起こるのか事実を集めて分析し取り組むべき課題を決める。
③その課題に対して要因を解析し、対策を立案する。
④対策の効果を検証し、今後の進め方を決める。
などです。このやり方が全てだとは思いませんが、自分なりの理に適った問題解決の型を身につけられればたとえ違う業務に取り組んだとしても再現良く成果を残せるようになると思っています。
なかなか自分のものにするのは難しいところもありますが、しっかりと後輩に伝えて一人でも多くの優秀な技術者が育てられるように頑張っていこうと思います。