先日、長年キャリアを積まれてこられた先輩社員の方が会社を離れました。ご専門の分野では大変造詣が深い方で、私も度々お世話になっていたため断腸の思いで見送ることになってしまいましたが、その方が最後に握手を交わした際「自分をしっかり見なさい」と助言してくださいました。
 
 ふと今の自分を振り返ってみると、日々目の前に積まれていく仕事に囚われ過ぎていたようです。無我夢中に邁進するならまだ良かったかもしれませんが、実際は大抵「やっつけ仕事」として片づけており、そこから何か得られたかと問われても何も答えられない状態だと気付きました。
 
 自分のキャリアについて、建てたはずのマイルストーンを見失っては折角得た技術士の資格も意味を成しません。そもそも技術士資格を得ることは通過点でしかなく、そこからどのように自分を磨いていくかが重要だったと改めて思い返しています。昨日の自分よりも今日の自分は1歩進んだと言えるように、そして明日の自分はもう一歩進むんだと自然と思えるようになろうと決め、「やっつけ仕事」を「価値のある仕事」に捉え直している今日この頃です。