研究所から、工場の品質保証部門へ転勤してから4年近く経つ。
研究所では工場の設計部門と連携して、製品開発に関する技術の研究に従事していたため、当時、品質保証部門への認識は製品検査程度しかなかった。
工場へ転勤して、それ以外の業務(製品故障への対応や検査技術の開発と社内資格者育成等)を通じて、製品の信頼性を確保する重要な部門であることを初めて知った。

転勤後、自分の専門(熱工学)以外の技術に関する業務が多く、研究所とは違う刺激を得る一方、専門が活かせるチャンスを探していた。
近年、製品を破壊せずに検査する非破壊検査技術(超音波やエックス線等)の一つとして、赤外線サーモグラフィを用いた資格認定が開始され、上司より「君の専門なので、資格試験を受けて欲しい」との指示を受けた。

そこで、社外の赤外線サーモグラフィ講習会の受講を申し込み、先日、一週間の講習会に参加した。
研究業務で輻射伝熱を扱ったことはあるが、熱伝導や熱伝達と比して難解であり、苦手意識を持っていた。
しかしながら今回の講習で、赤外線サーモグラフィの仕組みや温度換算の考え方等が漸く理解でき、長年のモヤモヤが解消された。

本番の試験は9月下旬予定のため、技術士の受験勉強以来、また勉強しなければならず、少し憂鬱であるが、前向きに取組んでいきたい。