今回の分を担当しますmaguです。・・・と、まぁ、タイトルのことついて自分が勝手に想うことなのですが、最近「技術屋」と「営業屋」のそれぞれの立場のことで考える(考える、比べる、悩む?)ことが多い。たまたまこのタイミングで本ブログの投稿担当になり主旨に合うか否か?というところですが漠然と想うことを述べてみようと思います。
「売るものを作り出す技術職」と「売るものを販売する営業職」のそれぞれの目標、いわゆる思考ベクトルが概ねでもいいので一致していないと、相互間の目的のズレから販売戦略に関してマイナス要素である「日常のジレンマ感覚」に陥る(これに管理部門の総務・経理などが入るとトリレンマになるのだが・・・)。このような「日常のジレンマ感覚」は、ほとんどの技術系企業(もしかして分野問わずに全企業なのかも???)が営業活動に対して思考マイナス要素の一つと感じているのではないかと思う。業務目的は「販売」であることは当然一致しているのだが、手段や思惑などが大きく違うことが多い。実に営業的思惑は技術屋には理解しにくい(できない)戦略が多い。ここを双方で理解ができるとお互いの悩みも少しは減ると思うのだが、実はそんなことなどは考えずに進むパワーが必要ということなのかもしれない。
さて、前置きはこれくらいにして小生が度々経験した「営業屋と技術屋のメンタル面での板挟み」についての話をします。客先に営業で伺っているときの会話のなかで、いわゆる「話を盛る」ことはあってはならないのだが、営業先で同席している方々が「盛った話」をするとその場で否定できない状況に遭遇することはある。ひとりで営業するときは自己責任のなかで調整できるが関係者や上司が同席しているとなかなかそうもいかない。事前に調整すべきといわれそうだがそんなことが通じない相手も多く、営業中に「そんなことは無理だし盛り過ぎでしょう!」と目が点になることもしばしばある。そこを深く考えこんでしまうと「技術屋と営業屋の思考の板挟み」に陥いることになり、回避しなくてはとてもじゃないがメンタル面でもたないことになる。その場で否定せずに同調してしまうことを避けるためにいろいろと葛藤しながら営業を続けるのだが、ほとんどのケースの対応策として「盛られてしまった事項をあやふやにする」という一見不誠実な対応で話を持ち帰るという方法で一旦切り上げることにしている。問題点解決のために掘り下げる思考の技術屋としてはなかなか肌に合わない「論点を少しぼかしてわざとあやふやにする」というのをあえて客先でしなくてはならないのは慣れなければ苦痛であるし、ない方が良い。しかし以外だがこの方法が案外良い印象をもっている。あえて話の腰を折ったことで印象が残るので次回訪問時の切り口もそうだが、担当者もその顛末を知りたいと思っているようで次回のアポもとりやすい(まぁ営業のプロから見ると邪道なのかもしれないが・・・)。こんな視点のずらし方でも印象に残り、結果として双方にとってよい方向なら「あえて良し」としている。
「営業屋」と「技術屋」・・・、考え方・捉え方が違うだけで本当は同じなのかもしれない。
以上、とりとめのない話になった感があるが、技術屋と営業屋の双方の阿吽の呼吸・・・、やはりお互いの信頼と人間関係が一番大切だとあらためて思う今日この頃です。