皆さんこんにちは、Renと申します。
 
先日、本年度40歳の社員を集めて研修がありました。
私も花の団塊ジュニア、久しぶりに同期と顔を合わせた3日間でした。
と言っても、入社年度の異なる現場の方や、中途入社やグループ企業からの異動された方など、顔は知っている、あるいは顔も知らない人が大半でした。
「え、あの人ずっと先輩(おっさん)だとばっかり思ってたのに(@_@;)」
と思う方もあり、40年で刻まれた年輪も、人それぞれだと痛感しました。
(オマエこそオッサンや思われてるで、とツッコまれそうな気もしますが・・)
 
人生80年時代の折り返し、また入社20歳頃から定年までの、これまた折り返しの時期に、自分の健康、家計、家族、またキャリアプラン等について、振り返りの機会として設けられた研修でした。
その中、「あなたが明日から定年、となったら、どんな一日を過ごしますか?」という問いに、グループ討議で1日のスケジュールを作る講義がありました。
(もちろん本当に明日から仕事がなくなったら、ハローワークに行くでしょうが、無事定年を迎えたら、という意味です)
 
「朝食の後、奥さんと1時間散歩」
「昼からはゴルフの打ちっ放し」
など、趣味やスポーツに時間を使う、という意見もありましたが、多くのグループは、睡眠時間と3度の食事以外はなかなかスケジュールが埋まらず、
「朝食に2時間、その後新聞を2時間読む」
「夕食前に風呂に2時間入る」
など、苦笑せずにおれない珍回答が多く見られました。
 
忙しく仕事に子育てに突っ走っている時期は、休みが欲しいと嘆いているのに、いざ毎日が日曜日となると、何に時間を使えばよいのか分からなくなってしまうことに、皆気づかされました。
こうした現実を見ることで、「皆さん、充実した定年後のために、今から生き甲斐を持ちましょうね」というのが研修の趣旨だったようです。
 
しかし、時間を「潰す」ために趣味を持つのであれば、せっかく人生の大半を仕事に捧げてきた後に得た、貴重な「時間」が活かされません。
思えば、時間とはイコール自分の命です。
英語で「時間を潰す」ことを「Kill Time」と言うそうですが、つまりは「自殺」ということになってしまいます。
一生懸命長生きして、ゆるやかに自殺する、こんな無意味なことはありません。
 
たとえ会社から離れても、また子供が育ち親離れをしても、一個の人間として、「このために生きる」という強い信念があればこそ、現在の仕事も充実し、また定年後の第二の人生も有意義に活かせるのだと思います。
 
振り返ってみれば、私が技術士となってから今年で丁度10年。
これまでは自分がものづくりに没頭するばかりでしたが、技術者としても節目を迎えたこれからは、志を高く持つ同志という「ひとづくり」、より良いものづくりができるしくみという「ことづくり」にチャレンジしようと決意新たにしています。
 
・・これは技術士の総合技術監理部門を受ける時期が来た、ということか?(◎o◎)!
我ながらこの結論に驚きつつ、筆を置きたいと思います。