みなさん、こんばんは。
H19年度の2次試験に合格したフォレです。
私はよくありがちな、仕事と子育てに日々奮闘しているサラリーマンですが、冬は2回程スノーボードでリフレッシュさせてもらっています。(家族に感謝)
さて、スノーボードと言えばハーフパイプやジャンプなど派手でストリート的なイメージが強いと思いますが、私が好きなのは基礎スノーボードというジャンルで、ゲレンデではインストラクターがそれにあたります。(私もその一人です)
今回は、そんな一見地味で楽しくなさそうだけど、奥深い基礎スノーボードについてのお話です。
スノーボードはなぜ曲がるのか、ご存知ですか?
JSBA(日本スノーボード協会)による「JSBAスノーボード教程」では、ターンのメカニズムとして「角づけ(エッジング)」「荷重」「ローテーション」という3つの運動要素を挙げています。
角づけの役割:斜面でのバランスを保つ。角づけ角度の大小でターンを形づくる。
荷重の役割:ボードに力を加え、たわませることでターン弧を調整する。
ローテーションの役割:上体を進行方向へ先行させ、脚部が上体に追従して回ることでホードの方向づけをする。
これらの運動要素を的確に組み合わせることにより思い通りのターン弧で滑ることができます。
基礎スノーボードでは、これらの運動要素をきっちり行い、美しく、速く、効率良く滑ることを目指します。
こんな小難しいことを考えながら滑るのは嫌だ、という人もいると思いますが、これが意外に楽しいんですよ。理系人間はハマること間違い無しです!
そうそう、冒頭で紹介したように、スノーボード(スキーもそうですが)はスポーツには珍しく、これらの運動要素を習得するための指導教程(指導手順)が存在します。インストラクターはこの指導教程をベースに、自分なりにアレンジしてレッスンを行います。
指導手順があるというのは、習得する運動要素を導出した根本である滑走原理(雪面と板との間の力学的関係)が明確である、ということだと考えます。特に日本のスノーボードの指導教程はしっかりしており、世界のスノーボード協会でも注目されているようです。
そんな理論的で力学的な超理系スポーツのスノーボードですが、板のソール(滑走面)へのワックス選択、つまりソールとワックスと雪面状態との関係については未だに経験則に基づくそうで。。。トライポロジーは奥深いですね。
JSBAスノーボード教程