某大学で昨日今日と2日間の特別講座を終わり、帰りの特急列車待ちの時間を利用して、コラムを書いている。
この大学には昨年からお世話になっており、昨年は意気込んで大学に乗り込み、就職してから役立つよう、
結構、力を入れて講義したにもかかわらず、反応がすこぶる悪い・・
結構、力を入れて講義したにもかかわらず、反応がすこぶる悪い・・
純粋な機械学科の学生ではないため、就職後も機械設計の仕事に付くことは稀であり、モチベーションもなく、
単位をとるために出席している状態であったことを、講義を終えてから教授に教えてもらった次第。。
単位をとるために出席している状態であったことを、講義を終えてから教授に教えてもらった次第。。
講師業をしていると、受講者の反応の悪さほど教えていて、つらいことはない。早く仕事切り上げて帰りたいという気持ちになる。
学生は学生で、全く予備知識のない状態で、設計者の考え方や図面の描き方を教えられても・・といった感じで、
教えられているほうも、つらかったに違いない。
学生は学生で、全く予備知識のない状態で、設計者の考え方や図面の描き方を教えられても・・といった感じで、
教えられているほうも、つらかったに違いない。
今年は、その反省を踏まえて、少し気楽な内容に方向変換した。
機械工学でなくても、工学部の学生として就職する先は製造業がほとんどであるため、
就職後に役立つよう、空間認識力の向上と、図面を読むための投影法と記号の知識、最後に設計の面白さと難しさを体験できるグループワークで、少し力を抜いて教えてみた。
就職後に役立つよう、空間認識力の向上と、図面を読むための投影法と記号の知識、最後に設計の面白さと難しさを体験できるグループワークで、少し力を抜いて教えてみた。
案の定、昨年よりは反応もあり、教えるほうも聞くほうも楽になったのではないかと思う。
中でも、最近の若いエンジニアの空間認識力のなさには辟易としており、新人研修で製図を教える際に、形状が理解できない、
立体を想像できない、新規の形状を創造できないといったことで止まってしまい、前に進めないことが多くなった。
立体を想像できない、新規の形状を創造できないといったことで止まってしまい、前に進めないことが多くなった。
新人などの集合研修では、一般的にM(メカ)E(エレキ)S(ソフト)と3グループに分かれて専門研修に入っていくのであるが、メカグループは、農学部や数理学部、特許、デザイン、化学などエレキとソフトに分類できない、「その他雑」の学生が多くの割合で混ざってくる。
問題はこれら農学部など機械工学以外の新人のほうがセンスがよく、機械工学出身の新人ほど、図形を理解できないので困るのである。
大学では、アカデミックなことを勉強するのが目的であるが、基礎の基礎がない状態で勉強していると、逆に頭が固くなって、想像力や独創性が乏しくなっているのではないか。
就職して、機械製品の設計部に配属されると、空間認識力、つまり設計センスがなければ設計に大変苦労することになり、私のほうが心配になる。
このように、人に教えるという仕事をしていると、うわべだけでは見えない潜在的なニーズを体感するので、仕事のネタが尽きるどころか、次から次へとニーズにこたえる仕事が湧き出てくることに驚きを覚えると共に、やりがいも絶えることがない。
しかし、体がひとつしかないので、分身が2人は欲しいと思うこのごろである。
しかし、体がひとつしかないので、分身が2人は欲しいと思うこのごろである。
そろそろ、特急の発車、振り子電車は気分が悪くなる。。。
<余談>
それにしても、最近の学生たちは、1コマ(90分)の授業時間の間に15分もの十分な休憩時間を設けているにもかかわらず、授業中に黙って席を立ち、トイレに行く学生が多いことに驚く。
1コマで数名が、入れ替わりトイレに立ち、次のコマでまた別の数名がトイレに立つ。
小学生時代からの躾ができていないせいであろうが、何のための休憩時間かと思う。
それにしても、最近の学生たちは、1コマ(90分)の授業時間の間に15分もの十分な休憩時間を設けているにもかかわらず、授業中に黙って席を立ち、トイレに行く学生が多いことに驚く。
1コマで数名が、入れ替わりトイレに立ち、次のコマでまた別の数名がトイレに立つ。
小学生時代からの躾ができていないせいであろうが、何のための休憩時間かと思う。
以上