私の会社は設備機械を扱っていますが、今年の前半までは好調だった業績が後半からは低調になってきました。研究・開発部門である私の課の部下には残業規制を指示しなくてはいけないのですが、完了納期は当然伸びないという厳しい実状があります。(部長からは、「お前たちは残業前提で開発日程を立てなのか?」なんて、ごもっとも過ぎる喝が飛んでくるし・・・
)

そんな中必要なのは、『さらなる効率化』ってやつです。私なりに課内で改善すべき問題を考えたところ、
・会議が長くなる→報告内容がポイントを押さえておらず、質疑が長くなる。
・技術プレゼン資料の直しが多く、作成者も承認者も時間が取られる。
→読み手側の視点で内容が構成されていない。
どちらも、自分が行なった評価、構築した技術を伝える能力によるものです。振り返れば、技術士の二次試験で私自身が大変苦労したポイントと同じです。
もう少し詳細な改善ポイントを抽出すると、
・評価の目的を明確に提示できない。
・結論が良くわからない。(結局何が言いたいのか・・?)
・考察がなくやったことだけが列挙してある。
・今後の方針が欠落している。
・自分の言いたいことだけを表記している。(相手の知りたいことがない)
などなどです。
これが技術士受験指導であれば多少厳し目に指摘していけるのですが、まずは相手へ伝えることの重要性を認識させなくてはいけません。しかしながら、それさえ分かってもらえれば、技術士受験で築いたテクニックをうまく部下に伝承することで、社内でも突出した技術者集団に育てることは可能だと期待しています。
まずは、みんなが技術士を目指してくれると、いい事だらけで助かるけどなぁ・・・