7年ほど前に義父と一緒にウッドデッキを作りました。
風雨にさらされた上に、メンテナンスを全くしませんでしたので、かなり朽ちてきています。まさに倒壊の危険性がありますので、作り直すことを決意しました。

DIYの本や先人が書き留められたホームページを参考にしますと、現状のウッドデッキ設計といろんな相違点が見つかりました。
基礎となる石、横に張られる梁の太さ、床板の厚さ、そして全ての木の材質が、参考資料よりもかなり弱いものを選択していました。それは、デッキを設計した義父のコンセプトが「早い・安い・見栄えは気にしない」だったためです。
当時、まだ小さかった子供が落ちて怪我をする危険性もありましたので、着工から2週間足らずで完成という早さは、とても満足でした。

ウッドデッキ設計を材料力学的に考えると、木材の種類ごとにヤング率を調べたり、その値を元に梁の応力計算をしたくなります。でも残念なことに、最大応力に対してどのくらいの安全率を見込むとよいのかが判りません。仮の安全率を設定したとしても、木材のもつ耐久性とどうやって合わせるといいのかも決めかねてしまいます。

ただ、(貧弱な)設計で7年間の耐久性試験をした結果は、私にとってベンチマークになりました。定性的に「弱い」とされる木材でも水を避けると十分実用に耐えられること、ラティス用として販売されている厚さ20mmの板でもいいこと、梁の厚さhを半分にしても数を倍にすればいいことなどです。

これを参考にすれば、かなり材料費を抑えることができるはずなのですが、「10年の耐久性・裸足で歩ける・見栄え」を設計コンセプトと考えていますので、標準材の中からコストパフォーマンスのよいものを選ぶことになりそうです。

まだ資材の発注すらしていませんが、完成後を想像するとワクワクします。
やっぱり「ものづくり」っていいですよね!