「マラソンでカンパ訴えた山中教授 事業仕分けで苦しんでいた?」という記事を目にした。
iPS細胞研究でノーベル医学・生理学賞を受けた山中教授は事業仕分けで苦しんでいたとのこと
である。
民主党政権に交代した09年、科学技術予算は容赦なく事業仕分けの対象になり、山中教授のプ
ロジェクトも、その1つに挙げられたそうである。
これに対し、山中教授は、ほかの研究者らとともに会見を開き、日本は海外より10~20年遅れ
た環境で研究しているとして、仕分けを「想像を絶する事態」だと強く批判した。
結果的には、50億円が確保されたが、3分の1にまで減額されたらしいとのことだった。
50億円といえば相当な額であるが、職員200人の人件費や最新の機器代、マウス飼育費などのほ
か、海外で特許を取るためのお金もいる。京大のiPS細胞研究所は、世界に先駆けて、iPS細胞
の実用化を目指している。それには、多額のコストがかかるようだ。
iPS細胞で期待される再生医療は、日本は、アメリカの10分の1の予算しか出ないとされる。
また、海外の研究所は、山中教授の数倍の研究資金で回していると言われている。
また、海外の研究所は、山中教授の数倍の研究資金で回していると言われている。
山中教授が好きなマラソンで研究資金を募るようになったのは、相当の事情があるようだ。
だが、こういった逆境が、何らかの工夫やアイデアを生み出し、ここ一番の頑張りが、研究者
に素晴らしいインスピレーションをもたらしている側面もあるのではないかと思われる。
「スーパーコンピューター京」も事業仕分けで苦労したが、結果的には世界一という素晴らし
い快挙を成し遂げることができた。
逆境にあってこそ、人は飛躍できるのではないだろうか?と思う今日この頃である。