連日、大手電機メーカSH○AP社から大量リストラの報道がされています。『1本足打法』と揶揄されるように液晶事業のみに力を入れすぎたことが原因と言われています。かつては、高品質の代名詞であった『亀○モデル』も今では・・・・。
 
しかし、このような事態は、1990年末~2000年初頭に、私たち技術士は予想できたでしょうか?
 
変わりゆく激動の時代の先を見て、10年先の事業の柱を見抜く能力は、どの会社においても重要なことです。
同じ大手電機メーカのSO○Y社やPA○○SONIC社などは、いち早く方向修正し、多角経営でこの状況を回避しました。現在は、SO○Y社の事業の柱は、金融です。
またもう一つ重要なことは、品質を維持しながらも、常に固定費を下げる努力をしているかどうかです。
 
自動車業界は、震災、タイの洪水、それに輪をかけるような超円高にもかかわらず、ある大手自動車メーカは、連結で年間1000万台生産する報道がされています。
しかし、このような状況においても、自動車業界は有頂天になっている感じがありません。
高度経済成長のころは、『たくさん作り、たくさん売れるから、儲かる。』が通用しました。しかし、低成長あるいは成長が期待できない時代では、こうはいきません。
 
高い収益構造を構築しながら、日本で、最先端のものづくりを可能にする状況を自ら作る
 
私たち、技術士機械部門にはこのような役割があるのではないかと思います。
 
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