子供の居ぬ間に(オオソリハシシギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

10月13日の事です。 

三重県の海岸で探鳥をしました。

 

ユリカモメの大群を見つけます。

ダイゼンやハマシギも観察しました。

帰ろうとする度に、何かが現れます。

 

 

 

三度(みたび)、帰ろうとして…

視界の端に大型のシギを発見します。

長い嘴が反り返っていました。

オオソリハシシギです。

しかも群れでの登場でした。

 

喜び勇んで撮影しようとしましたが…

思わぬ邪魔が入りました。

潮干狩りに来ていた親子連れです。

元気な男児が、追いかけ回しました。

敢え無く飛び去ってしまいます。

 

 

 

沖に去ったオオソリハシシギですが…

しばらく海上を飛び回っていました。

もしやと思い、屈んで待ってみます。

案の定、戻って来てくれました。

 

 

 

 

先程の男児は、潮干狩りに戻っています。

この隙にカメラを向けて撮りました。

 

『鬼の居ぬ間に洗濯 』ならぬ、

『子供の居ぬ間に撮影』です。

 

全部で9羽のオオソリハシシギでした。

皆、一心不乱に嘴を刺し込んでいます。

 

 

 

 

波に追われるように、近付いてきます。

傾いた陽は柔らかく射し込んでいました。

 

 

 

 

前方の、私の存在に気付いたようです。

一同に緊張が走ったみたいでした。

後方からは波が押し寄せてきます。

潮が満ちるタイミングのようでした。

「さて、どうしようか…」

お互いの顔色を伺っているようです。

 

 

 

 

結果、再び飛んでしまいました。

飛翔写真も撮る事にします。

オオソリハシシギの群れを見送りました。

 

 

 

 

この後、ようやく帰路に就きました。

ダイゼン、ハマシギ、オオソリハシシギ…

三度、三重(さんじゅう)の登場です。

さすがは三重県(?)でした。

 

 

 

波波波波波波波波波

 

 

 

~おまけ~

 

 

 

先程のオオソリハシシギです。

1羽だけ、腰部が白い個体がいました。

 

 

 

右下の個体は、左上のよりも腰が白いです。

調べてみると、稀な野鳥を見つけました。

コシジロオオソリハシシギといいます。

 

そうそう会える訳ではなさそうです。

光の加減でそう見えるだけかもしれません。

または、換羽中なのかもしれません。

次からは、もっと注意して観察したいです。