ホオジロ類を学ぶ〜飛島探鳥記⑥〜(コホオアカ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

10月上旬、飛島で探鳥をしました。

様々な野鳥を探し、観察します。

珍鳥や迷鳥も期待していましたが…

そもそも私に識別眼が備わっていません。

 

「●●かもしれない」

「●●の可能性かも」

「●●に似ているけれど…」

 

探鳥中、上記を頭の中で繰り返します。

可能な限り、様々な角度から撮りました。

そんな中、確実な対象に出会います。

 

 

 

飛島を歩き回る最中の事でした。

ホオジロを見かけます。

珍鳥かも、と1羽1羽確認しました。

…が、基本種ばかりでした。

 

 

 

 

この時期、幼鳥が混じります。

草むら、畑、海辺…

様々な場所で見かけました。

 

 

 

 

珍鳥との邂逅は2日目の事です。

この日もアトリが群れていました。

草原で種子を啄んでいます。

 

 

 

 

アトリ達の近くにホオジロ似の鳥が。

ミヤマホオジロかも…

キマユホオジロかも…

眉斑を凝視しますが、白色です。

カシラダカでした。

 

 

 

 

なおも観察を続けていると…

釣り人が自転車で傍を通過しました。

アトリ達が一斉に飛び立ちます。

私も他所へ向かおうとした時でした。

草原に動くモノを見つけます。

 

 

アトリでもカシラダカでもありません。

ホオジロに似ますが、頬が赤色でした。

ホオアカに似ますが、少し異なります。

コホオアカでした。

 

 

 

先程の群れの外縁に居たようです。

背が低いため、見過ごしていました。

草の間に見え隠れしています。

 

 

 

待望のライファーでした。

褐色味が強い、幼鳥と思われます。

他の鳥が去った後も残っていました。

 

 

 

この日は1羽の発見でしたが…

後日、数羽でいるのを発見します。

飛島では定番の渡り鳥でした。

無事、観察する事が出来ます。

 

 

観察場所も複数あるようでした。

他のCMさんと情報交換しますが…

互いに教え合った場所では空振りでした。

何故でしょうね?

 

自分で見つけるのが一番だと思いました。

 

 

 

🌊  🌊  🚢  🌊  🌊

 

 

 

~旅の小話⑥~

 

 

 

2日目、早朝から動き出しました。

やはり、探鳥は早朝からです。

 

島の東側から朝日が昇るのを眺めました。

海の向こうの陸地から、新鮮な光景です。

鳥海山がシルエットとして浮かびました。

 

 
 

天気は良く、波は穏やかそうでしたが…

かなり強い風が吹いていました。

 

 

 

小話ですが、かなり重要な事です。

2泊3日の旅行のつもりでしたが…

飛島定期船は欠航の日もあります。

私は天気や台風に注目しました。

ただ、一番重要なのは『波と風』です。

 

 

 

2日目の朝(7時頃)、探鳥中の事でした。

知り合ったCMの1人に教えて頂きます。

 

「明日、欠航の可能性が高いそうですよ」

「しばらくは船が出なかもしれない」

「心配なら、今日帰った方が良いです」

 

その方も、宿の方から教えて頂いたのだとか。

残念ですが、予定変更して帰る事にします。

 

 

 

宿で朝食を摂った後、宿の方と話しました。

 

「ああ、今日こそ欠航になりましたよ」

「明後日から天候が荒れるらしいです」

「もしもの時は連泊可能ですよ」

 

毎日8時頃には就航の可否が決定します。

…とてつもなく心配になりました。

しかし、個人で出来る事はありません。

職場に連絡して、もしもの場合に備えます。

 

「むしろラッキーじゃないですか」

「折角なので、ゆっくり休んで下さい」

 

有難い言葉を頂き、安心しました。

後は、天に任せて探鳥を楽しむ事にします。

 

 

 

結果、予定通りに3日目は船が出ました。

船内で、島で出会ったCM達とも再会します。

その方は1日延長して滞在したのだとか。

1週間の予定を早目に切り上げた方もいました。

長期滞在予定の方は島に残ったそうです。

 

無事、帰宅する事が出来ましたが…

余裕を持って島に渡らないといけません。