10月上旬、佐渡島を旅行しました。
1泊2日の1日目は神社にお詣りします。
2日目は朝からトキに「全集中」でした。
「トキのテラス」という施設に立ち寄ります。
トキの生態や保護の歴史を学びました。
【保護について】
推定個体数は532羽(令和5年12月時点)。
トキの保護のためビオトープを設置。
稲刈り後の田圃にも水を張り、餌場を確保。
農薬を使わず、餌となる昆虫等を増やす。
畦道も人工物にせず、生き物の住処にする。
観察は車内からのみにして、刺激しない。
(↑農家さんは普段通りに作業して良い)
【朱鷺色について】
朱鷺色は食べ物によって作られる。
カロテノイドとう赤い色素が関係している。
甲殻類に含まれ、食べるほど鮮やかになる。
人工飼育よりも自然生育の方がより赤い。
そのため、幼鳥は黄色い顔立ちをしている。
【繁殖期と非繁殖期】
繁殖期(2月〜7月)には上体が黒くなる。
首から出る分泌物を、自ら塗るためである。
非繁殖期(10月〜)には黒くなくなる。
羽根は夏季に生え換わる。
拾う事は可能だが、譲渡は違法となる。
【産卵抑制について】
交尾後、7〜10日後に産卵する。
1日おきに計3〜5個を生む。
卵が落ちる、割れる等すると再度産卵する。
その場合は無精卵が多い上、体力を失う。
職員が敢えて無精卵を入れ、体力を保たせる。
…などなど、上記以外にも沢山の学びが。
研究かつ保護活動には頭が下がります。
地元の理解と協力も重要だと知りました。
新たに学んだ後、改めてトキを探します。
加茂湖を散策中、白い鳥が飛び立ちました。
ダイサギです。
トキではありませんが…
翼が純白で綺麗でした。
トキの飛翔写真にも期待します。
田圃でキジの家族を見つけました。
遠くにトキの姿も発見します。
キジの撮影後、トキを撮るつもりでした。
キジが畔道にある草むらに消えました。
次はトキの番ですが…
気が付くと、かなり遠くに移動しています。
どうするべきか思案していると…
理由は不明ですが、こちらに飛んできました。
慌ててカメラを構えます。
車内からは真横の時しか撮れませんでした。
薄曇りから青空へ、背景が変化します。
逆光だと羽の朱鷺色が映えるそうですが…
それでも、私にとっては十分でした。
1羽だけでしたが、綺麗な朱鷺色です。
甲殻類を沢山食べたお陰でしょう。
野生の個体だと推測しました。
足環の有無はハッキリしませんでしたが。
佐渡での目的を無事達成します。
時間に余裕をもって小木港に戻りました。
船に乗り遅れたら大変です。
🌾 米 🌾 ※ 🌾
~旅の小話⑤~
無事、トキを観察&撮影できました。
船に乗る前に、お土産を見てまわります。
幾つか選ぶ中、お米にも目がとまりました。
感謝の意味も含めて、お米を買いました。
5kg入りもありましたが、重いので…
トキが餌を探していた田圃がありました。
このお米はそのどれかで育ったのでしょう。
通常の稲作と比べて、大変だと思います。
これからも頑張って頂きたいと思いました。