生命を頂く(チュウシャクシギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

9月5日の事です。

夕方、日没前に海に向かいました。




日が短くなってきました。

仕事帰りの探鳥も難しくなります。

浜に着いた頃は、沈む30分前でした。

雲にかかると、かなり暗いです。

 

 

 


薄暗くなる中、浜辺を散策しました。

大きい影が動くのを、視界に捉えます。

チュウシャクシギでした。

 

 



1羽で過ごしています。

砂の中に長い嘴を差し込んでいました。

周囲には、無数の蟹穴があります。

スナガニを捕らえていました。

 

 

 


少しでも明るい条件での撮影を試みます。

夕陽を背にしながら回り込もうとすると…

チュウシャクシギは水辺に移動しました。

直ぐに逃げれるように、備えたのかも。

動かずに、動向を見守りました。




近くにある大きな蟹穴を探ります。

見事、大きめの蟹を捕まえました。

そのままでは、飲み込むのに苦労します。

嘴を振り、爪や脚を落とそうとしていました。

 

 

 


咥えていた蟹を落としてしまいます。

直ぐ様、蟹は逃亡を試みます。

カメラでは追い切れないスピードでしたが…

チュウシャクシギのフットワークも見事です。

瞬く間に、再び捕らえました。

 




結果、蟹はチュウシャクシギの胃袋に。

画像左下には蟹の爪が落ちていますが…

こちらもキチンと飲み込みました。

 



食べ残しをしないのは、好印象です。

後にペリットとして吐き出すのでしょうが…

『生命を頂いている』という感じがしました。