大雪山旭岳(ギンザンマシコ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

6月下旬、北海道を堪能しました。

札幌市を出発し、旭川市を経由します。

最終目的地の大雪山旭岳を目指しました。

山麓からロープウェイを利用します。

ビジターセンターで情報収集しました。

目的の鳥の出現場所を教えて頂きます。




ロープウェイで姿見駅まで登りました。

全周が徒歩1時間程の道があります。

高低差もあり、残雪や岩も多くて…

富山県立山よりも歩きにくい印象です。

レンタルの長靴が便利そうでした。

私は愛用の軽登山靴で十分です。




ハイマツを眺めながら、道を歩きました。

観光客は、それほど多くはありませんが…

海外からの観光客が多い印象です。




最初に見つけたのはノゴマ♂でした。

一生懸命に囀っています。

前日に、海岸部でも観察しましたが…

道内での生息域は幅広いようです。

チラッとですが、♀の姿もありました。

 




カヤクグリも見つけます。

ハイマツの上に、何度も現れました。

夏に高山帯で見る事が出来る野鳥です。

ノゴマ同様に、囀っていました。

 




展望台にはCMが沢山待機しています。

20人くらいでしょうか。

海外のバーダー達も居ました。

ここが頻出ポイントらしいのですが…

人混みが嫌いなので、まずは一周しました。




キセキレイ、ビンズイ、アオジ、トビ…

色々と見つけますが、肝心の鳥がいません。

結局、ロープウェイの駅まで戻って来ました。

持参した昼御飯を食べながら考えます。

改めて、展望台で待つ事にしました。




展望台に向かう途中の事です。

先程の海外のバーダー達とすれ違いました。

高齢女性が杖をつきながら、階段を降ります。

降り終えるまで、下で待ちました。

そのグループの男性が、話しかけてきます。


「何か見ましたか?」

「ギンザンマシコ、居ましたよ」

「この先の展望台です」


流暢な日本語でした。

礼を述べ、私も自分が見た種を伝えます。

あまり興味を持って貰えませんでしたが。




再び展望台に辿り着きました。

先程とは異なり、CMは2人しかいません。

挨拶を交わしてから、一緒に待ちました。

30分もしない内に、1人が声を上げます。


「出て来た!」


彼のレンズの先を双眼鏡で確認しました。

確かに、赤い鳥が動いています。

今回の目玉、ギンザンマシコでした。

赤いのは♂です。

 




傍には、黄色い♀もいました。

ともにハイマツの実を食べています。

距離はありますが、待望の出会いでした。

 

 

 


2羽が接近します。

次から次へ、実を貪っていました。

イスカに似た野鳥です。

 




暫くして、ハイマツの中に隠れました。

再び出て来たのは1時間後です。

♂だけでしたが、20m程の距離でした。

綺麗な赤色で、私を魅せてくれます。

 




一緒に観察した2人と話しました。

1人は、毎年札幌市から訪れるのだとか。

出逢えなかったアカモズの情報を頂きました。

もう1人は、翌日に道北に向かうのだとか。

各々の探鳥旅行が参考になります。




結局、観察の機会は2回だけでした。

その後3時間待ちますが、現れません。

5時頃に下山し、ホテルに宿泊しました。

翌日、再びチャレンジします。


 

 

🌸  🌸  🌸  🌸  🌸

 

 

 

~おまけ~

 

 

 

旭岳では高山植物も多く咲いていました。

キバナシャクナゲ、チングルマ、エゾコザクラ…

その中でも、目を奪われた花があります。

エゾノツガザクラでした。


 


小さな壷状の花です。

桜色の金平糖が転がっているかのよう…

綺麗な高山植物でした。