早贄の樹、揚羽の樹(モズ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

9月下旬、市内の自然公園を散策しました。

この公園には池があります。

冬季にはハクチョウやカモ類も飛来します。

流石に、その時期にはまだ早いようでした。

 

 

池の畔に、白い鳥を見つけます。

ダイサギでした。

長い足が水中に隠れています。

 

 

 

アオサギの姿もありました。

こちらは、木の杭の上に佇んでいます。

カルガモやマガモも休憩していました。

 

 

 

「キキキキーッ!」と鳴き声がします。

声の主はモズでした。

離れた場所の仲間と鳴き交わしています。

 

 

 

留鳥ですが、夏にはあまり見かけません。

秋から冬にかけてが、モズの時期だと感じます。

観察中、高い木の枝に留まっていました。

 

 

 

モズの早贄(はやにえ)を思い出しました。

園内にはカラタチの樹があります。

カラタチはミカン科の植物で、鋭い棘を持ちます。

以前、棘に刺されたバッタやカエルを見つけました。

モズの仕業に間違いありません。

 

 

この日、早贄は見つけられませんでした。

代わりに、アゲハチョウの幼虫を見つけます。

まだ黒くて小さく、鳥のウンチのようでした。

これから大きくなり、蛹のまま冬を越します。

暖かくなる頃まで、無事に生き延びますように。

 

 

 

新潟県では柑橘類の樹木をあまり見かけません。

寒冷地のため、気候が合わないそうです。

カラタチは柑橘類の中で最も耐寒性が強いのだとか。

アゲハチョウにとっては大切な植物です。