旅路の果てに(アカエリヒレアシシギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

今回は閲覧に御注意ください。

グロテスクではないですが、死骸が登場します。

 

 

💀  💀  💀  波  💀

 

 

9月2日(土)の事です。

海岸散策で珍しい野鳥を見つけました。

この日、シロチドリやイソヒヨドリを観察します。

休日だったため、目一杯に野鳥散策をしました。

 

 

いつもの場所に、いつものトウネンです。

 

 

メダイチドリも見つけました。

 

 

草地から鳴き声が…、チュウシャクシギでした。

 

 

飛翔する姿も見せてくれます。

 


こんな調子で浜辺を散策していました。

チュウシャクシギを見送った直後の事です。

砂浜で1羽の野鳥を見つけました。

砂の上で眠っているかのような様子です。

ゆっくりと近づいて、安否を確認しました。

全く動きがありません。


 

「…へんじがない。ただのしかばねのようだ。」

 

 

 

死因として病死なども考えられました。

直接手で触れないようにして、状態を確認します。

外観上は、目立った外傷はありません。

とても綺麗な死骸でした。

 

 

 

最初はトウネンだと思い込んでいました。

しかし、嘴が長い事に気付きます。

そして、目の周囲がハッキリと黒い事にも。

足には、オオバンの弁足の様なヒレがありました。

 

 

アカエリヒレアシシギ(幼鳥)です。

 

 

夏羽の、特徴的な赤い頸部ではありません。

名前に思い至るまでに時間がかかりました。

私にとっては初見の野鳥です。

実は、もっと大きいシギだと思っていました。

 

 

死んで間もないようです。

翼も羽も完全な状態で残っていました。

とても綺麗で…、厳かな雰囲気すら感じます。

 

 

長距離の移動で、疲労死したのかも。。。

暑い夏なので、熱中症になったのかも。。。

 

 

旅鳥にとって、長い旅路は危険が伴うのでしょう。

冥福を祈ります。

 

 

【この日に出会ったシギチ】

 

シロチドリ20

メダイチドリ1

トウネン3

イソシギ1

キアシシギ2

チュウシャクシギ2

アカエリヒレアシシギ1(死骸)