真夏の瓢湖にて②(カワセミ) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

7月末、真夏の瓢湖でカワセミを探しました。

ハスの花と一緒に写真を撮る、いわゆる「ハスカワ」が目的です。

 

 

例年通り、湖岸ではハスの花も咲き始めていました。

訪問した時期にもよるのでしょうが、昨年よりもハスの数が少ない印象です。

 

 

 

水面には水草(ヒシ?)がたくさん生えており、ハスと競合しているようでした。

外来種のスイレンが大繁殖して生態系を乱し、問題となっている地域もあります。

外来種の問題は、野鳥(ガビチョウetc.)や昆虫(ヒアリetc.)だけではありません。

 

 

また、カワセミを狙う野鳥撮影にとっても、水草は厄介者です。

カワセミが餌を探す水面が少なくなってしまうため、撮影ポイントを探すのも大変です。

瓢湖ではカワセミが好む場所が決まっているので、それほど苦労はありませんが…

この日も、数名のカメラマンが三脚を立てて、スタンバイしていました。

 

 

彼らと簡単な挨拶を交わした後、木の陰に隠れるようにして少しだけ待ってみます。

私は手持ち撮影なので、普段はフラフラと散して野鳥を探すスタイルです。

水分補給をしながら待っていると、15分程でカワセミ♂の姿を見つけました。

少し黒っぽく、スリムだったので、若鳥かもしれません。

 

 

少し遠いのですが、ハスの蕾に止まる姿を撮影できました。

下方を見つめているので、餌を狙っているのでしょう。

さっと飛び込んだかと思うと、近くの茂みの奥に去ってしまいました。

狩りが成功したのか否かは分かりません。

 

 

その後、待てども待てども、なかなか姿を現してくれません。

待つのに飽きてしまい、周辺の散策をします。

3週間ほど前に比べて、野鳥の数は少なく感じました。

既に子育てが終わり、暑さを避けて過ごしているかもしれません。

 

 

同じ場所に戻ってくると、再びカワセミの撮影のチャンスが訪れました。

ハスの蕾に止まってくれます。

 

 

 

長く止まってくれたので、位置を変えて撮影しました。

先程と同じ個体のようですが、今回はサービス満点です。

しばらくの後、撮った画像を確認しているうちに飛び去ってしまいました。

 

 

 

その場所の近くでも異なる個体を見つけました。

カワセミ♀です。

 

 

 

この個体は日陰なる小枝で休んでいたため、ハスとは距離がありました。

目の前で咲いていたハスの花を前ボケにしてみますが、思ったように撮れません。

イメージ通りの写真を撮影するのは、難しいですね。

 

 

 

ともあれ、目的のハスカワを撮る事が出来ました。

暑さのピークを迎えるお昼前に、退散する事にします。

 

地元の池でもハスが咲き始めているはずです。

機会を見つけて撮影の練習をしたいと思いました。