かつての自分、いつかの自分(ブッポウソウ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

新潟県十日町市松之山での事です。

ブッポウソウを目当てに散策をしました。

 

 

同地区で頻繁に観察できる場所を、事前に確認しての訪問です。

現地に到着時は、その姿を見つけられませんでした。

それでも、しばらく待っていると遠くの電線にオレンジ色の嘴を持つ鳥が止まります。

私が初めて見る鳥、ブッポウソウです。

 

 

 

距離にして100mくらいはありました。

もっと「お近づき」になりたかったのですが、観察距離に注意が必要です。

同地に設置された看板の注意事項を守って、撮影をしました。

 

 

 

電線の近くに巣箱があるらしく、付近で様子を伺っていたのだそうです。

観察位置からは死角になり、巣箱は確認できませんでした。

 

しばらくすると、ブッポウソウは飛び去ります。

短い出会いでした。

しかし、別の場所で遠くの枯れ木に止まる姿を見つけました。

 

 

 

番(つがい)らしき2羽のブッポウソウが、枯れ木の周囲を飛び回ります。

藍色の翼に、淡い空色の斑が確認できました。

ブッポウソウは飛びながら餌を獲るので、この枯れ木の周辺が狩場なのかもしれません。

とても高い位置ですが、見通しも良く、飛び回るには絶好の位置なのでしょう。

 

 

 

近距離での撮影こそできませんでしたが、初めて見るブッポウソウに感動しました。

この後、別の場所で探鳥を続けましたが、ご紹介出来るような出会いには恵まれません。

あわよくば、アカショウビンも…と思いましたが、そうそう都合よくは行きませんでした。

 

 

松之山は県内でも有数の温泉地です。

せっかくなので、日帰り入浴をして帰る事にしました。

温泉とお昼ご飯で、気分をリフレッシュします。

帰る前に、もう一度だけ先程のブッポウソウを見た場所に立ち寄る事にしました。

 

 

観察地では、先程よりも沢山の人々(10人ほど)がカメラを構えていました。

沢山のカメラの先に、ブッポウソウがいました。

 

 

 

先程よりも、ハッキリと確認できましたが、やはり距離は遠いです。

多くの人が集まる有名な場所なので、仕方がありません。

大勢が大挙して近付き、ブッポウソウの営巣や子育ての邪魔をしてはいけません。

また、畑などの私有地に無断で入る方もいるそうで、近隣住民とのトラブルもあるそうです。

 

 

実際、かなり近づいてしまう人々もいました。

進入禁止の看板を無視して、私有地に入る人もいました。

周囲の人が注意しますが、「昨年は大丈夫だったから」とお構いなしです。

ブッポウソウはとても美しく、人気の野鳥です。

その美しい姿を、間近で撮影したい欲は私にもあります。

しかし、観察や撮影にはマナーが必要だと感じます。

 

 

無遠慮に野鳥に近付いてしまう人を見て思いました。

野鳥保護の知識がなかった頃の、かつての自分だったかもしれません。

撮欲に駆られてしまう、いつかの自分なのかもしれません。

様々な事に配慮しながら、野鳥観察&撮影を続けたいと思います。

 

 

かなりトリミングしましたが、この日のMVP(Most Valuable Photo)。