樹につかまりながらの給餌(キバシリ) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

5月半ばの戸隠森林植物園での野鳥散策です(3回目)。

 

 

戸隠では、他の探鳥地に比べてキツツキ類と出会う確率が高いです。

この日は、4種を見つける事が出来ました。

 

 

1年を通じて平野部でも出会う事が可能な、最もポピュラーなコゲラ。

ミズバショウを背景に、2羽が仲良く追いかけっこをしていました。

 

 

 

日本固有種のアオゲラ。

最近は鳴き声しか聴けていなかったので、久し振りの発見です。

 

 

 

「ゴッ、ゴッ、ゴッ」と木を突く鈍い音が聞こえます。

探してみると、音の主はオオアカゲラ♂でした。

僅かに見えた腹部の縦斑と、淡赤色の尾部が特徴です。

 

 

時間をかけて、樹の幹に潜むカミキリムシの幼虫を捕まえました。

その場では食べず、嘴に咥えて飛び去ります。

巣で待つ雛の元に向かったのでしょう。

 

 

この他にもアカゲラを見つけましたが、巣の中に籠ってしまいました。

餌を運び入れた様子がないため、まだ抱卵中だったのかもしれません。

 

 

キツツキ類ではありませんが、キバシリにも出会えました。

「チー、リリリー」と、澄んだ鋭い声で鳴いています。

同じ場所に留まっているため、いつもと様子が違うと思っていると…

もう1羽がやって来て、樹につかまりながら餌を受け渡していました。

下の画像では、下の個体が上の個体に餌をあげています。

 

 

 

よく見ると上の個体の方が少し丸っぽくて、羽の色も少し淡い感じでした。

成鳥と同じくらいの大きさでしたが、もしかしたら幼鳥なのかもしれません。

 

 

 

あまり移動が上手ではない様子でした。

その後も、樹に擬態しているつもりなのか、ジッと動かずに留まっています。

巣外給餌(それとも求愛給餌?)の邪魔をしては悪いので、その場を去る事にしました。

「チー、リリリー」と、再び鳴き声が聴こえます。

 

キバシリの生態の一部を観察する事が出来ました。