5月13日の事です。
市内で、新しい出会いがありました。
この日は午前のみで仕事を終えたので、海岸の散策をしました。
曇り空で、波は少し高めの日でした。
海辺では、遠くから眺めるだけでは分からない場合があります。
沖に点在する岩場を観察しやすい位置まで近付きました。
沖合の防波堤やテトラポットのおかげで、浜辺は比較的穏やかです。
シロチドリやコチドリ等の、いつもの面々が岩場で採餌していました。
と、視界の端を大きな灰色の鳥が飛んでいきます。
慌ててカメラを構えて撮影しました。
大きなシャクシギです。
以前に見た事のあるチュウシャクシギよりも、嘴が明らかに長いのが分かりました。
ダイシャクシギかホウロクシギだと思います。
すぐにテトラポットの陰に隠れてしまいました。
他の野鳥を観察しながら、しばらく待ってみます。
再び飛んで来てくれました。
少し離れた岩場に降り立ちます。
後に野鳥図鑑で確認しましたが、ホウロクシギだと思います。
体の下面が白っぽいとダイシャクシギで、全体的に褐色なのがホウロクシギです。
嘴はホウロクシギの方が長いそうです。
因みに、私はダイシャクシギも見た事がないので、判別は初めてです^^;
以前に見たチュウシャクシギやオオソリハシシギに比べても、長い嘴でした。
この長い嘴を巧みに使い、餌を捕っていました。
カニやゴカイ類を好むそうです。
シルエットだけでは、獲物が何かは分かりませんでした。
動きから、小魚のように見えましたが、遠くてハッキリしません。
初見初撮りのホウロクシギに興奮していましたが、もう1羽のお客さんが来ていました。
チュウシャクシギです。
岩場に隠れていたようですが、飛んできたウミネコに追い払われるように姿を現しました。
ホウロクシギの傍に近付いてくれたため、同じ画像に納まります。
ホウロクシギの方が奥にいますが、両者の嘴の長さの違いが一目瞭然でした。
渡りの時期、来訪する野鳥が様々なので、海も山も気が抜けません。