最近は、雨の日以外は市内の自然公園に出かけています。
春の渡りの季節は、私を飽きさせません。
桜の花が散り、メジロやヒヨドリが少なくなりました。
そんな中でも、ホオジロが出迎えてくれます。
最近、公園内ではアオジもよく見かけます。
茂みから「チッチッチッ」という鳴き声が聴こえた場合、声だけで判別するのが難しいです。
声だけで分かる熟練の方がいるそうですが、私にはまだまだ修行が必要です。
この時期、オオルリやキビタキなどの色鮮やかな野鳥は人気者です。
散策時はそうした鮮やかな野鳥を探しがちでした。
この日、ふいに目の前に現れた野鳥に目が奪われます。
ヤブサメです。
林の中の散策路を歩いている時に、突然目の前の枝にとまりました。
距離は10mもありません。
こんなにも近き距離で、ヤブサメを見ることが出来たのは初めてでした。
驚かさないようにカメラを構えますが、なかなかピントが合いません。
焦りましたが、ヤブサメはジッと留まってくれました。
後で気付いたのですが、フレキシブルスポットとしてフォーカスが中央から逸れてしまっていたようです。
電源をOFFにしてから、再度カメラを向けました。
ヤブサメは「シシシシー」と鳴きながら、その場で待ってくれていたようです。
「ちゃんと撮れた?」とばかりに、こちらを窺ってくれます。
動画も撮りたかったのですが、「そこまでは付き合えない」とばかりに飛び去りました。
しばらく前から、虫のような鳴き声がすると思っていたのですが、実はヤブサメの鳴き声でした。
目の前で鳴いている場面を見ると、とてもよく分かります。
図鑑や動画も学ぶには便利ですが、やはり直に出会うのが一番印象に残りやすく、覚えやすいですね。